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    日々の生活の中で家族や知人など亡くなった方の法事に関わることがあります。
    人が亡くなると通夜・葬儀が行われ、その後も実に長年にわたって様々な法事が営まれます。
    ご家族のために営む場合も、知人のために参列する場合もありますが、わかっているようでよくわからないのが数々の法事です。

    日本では民俗信仰や儒教の影響も受けながら仏教式で営まれることが多いです。
    立ち会ったり、営んだりするときにのために、それぞれの法事について簡単に解説します。

    通夜・葬儀(告別式)

    人が亡くなると最初に通夜・葬儀(告別式)が行われます。

    通夜:故人が生者とともに過ごす最後の夜 通常葬儀の前日の夜
    葬儀(告別式):ゆかりのある人が集まり故人の冥福を祈り最後の別れを行う

    葬儀が終わると、故人の長い旅が始まり6日目に三途の川を渡り死者の世界に入ります。

    初七日からの法事法事名施行時期十三仏(守護してくれる)十王(審判をする)
    初七日7日目不動明王秦広王二七日14日目釈迦如来初江王三七日21日目文殊菩薩宗帝王四七日28日目普賢菩薩五官王五七日(三十五日)35日目文殊菩薩閻魔大王六七日42日目弥勒菩薩変成王七七日(四十九日)49日目薬師如来泰山王百か日100日目観音菩薩平等王一周忌1年後の命日勢至菩薩都市王三回忌2年後の命日阿弥陀如来五道転輪王七回忌6年後の命日阿閦如来蓮華王十三回忌12年後の命日大日如来祇園王三十三回忌32年目の命日虚空蔵菩薩-----五十回忌49年目の命日----------初七日〜七七日(四十九日)

    初七日〜四十九日まで、七日ごとの法事があります。
    この間は、あの世での居場所が定まっておらず、七日ごとに十三仏の守護の元で十王の審判が行われます。
    審判は生前の行いによって決まるために、少しでも良いところに行けるようにと残された生者が徳や善を送るための追善供養の法事です。
    そして四十九日にあの世での居場所が決まります。

    初七日は葬儀と同日に行われることが多く、その後の七日ごとの法事は省略されることが多いです。
    しかし、四十九日は重要なポイントであるために多くの場合は施行されますが、参列者のことも考え葬儀の翌日などに行われることも珍しくありません。

    百か日以降

    四十九日で居場所が決まった後、百か日を迎え、それ以降もさらに審判が行われます。
    ここはもっと良いところに行くチャンスでなので、遺族は施餓鬼供養を行います。

    この表にはありませんが、そのほかに二十三回忌、十七回忌、二十七回忌などを施行する場合もあります。
    地域や宗派によって違いがあります。

    弔上げ

    ほとんどの場合、三十三回忌、あるいは五十回忌をもって弔上げとし、故人に対する法要は終了します。
    それ以降のも行う場合もありますが、ここまで年月を経ると故人を知る人が生存していないのが一つの理由です。
    また長年の供養によって神様になったという考えもあります。
    それぞれ宗派によって異なったり、また地域に伝わる民俗信仰の影響もあり諸説ありますが、一般的な例を紹介いたしました。

    祥月命日と月命日

    また、よく使われますがわかりにくい言葉に祥月命日・月命日があります。
    故人を思い出す日でもあります。

    祥月命日:亡くなった月日
    月命日(月忌):月違いの亡くなった日にち

    例外)歿後400年、一千年…など

    一般の法事とは違いますが、著名人、偉人などは没後100年、没後400年等の記念行事が行われることがあります。
    残された業績や作品などは何百年経っても忘れられることなく、こうした区切りの時に讃えられます。

    また歴史のある有名な寺院を開設した、あるいは中興した高僧などは一千年や一千五百年等の長い年月を経過した遠忌法要など営まれます。


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    今日の日本においては、お正月には神社に初詣、お彼岸に墓参りをし、お盆には故郷に帰り、クリスマスにはパーティーをし、教会で結婚式をし、お寺で葬式をする、そんなことが当たり前になっています。

    そんな中で、仏教に由来する年中行事は、信仰心があろうとなかろうと現在でも私たちの生活のなかに根付いています。
     一般によく行われている仏教の年中行事について解説します。

    元旦会・修正会

    奈良時代、あるいは平安時代から続いていると言われています。
    年の初めに、前の年に犯した悪業を反省し、清らかな気持ちで誓いを新たに新年のお祝いをします。

    節分会

    立春の前日に行われます。
    一般には炒った豆を邪気を払うために「鬼は外、福は内」と豆まきが行われます。
    各地の寺院で賑やかに行われますが、有名人による豆まきが行われるところもでは多くの人が集まりテレビでも報道されます。 

    涅槃会

    2月15日、お釈迦様が入滅した(亡くなった)とされて炒る日に行われます。
    入滅のときの様子を表した涅槃図を掲げて法要が行われます。
    三仏会のひとつ。

    灌仏会・仏生会・降誕会

    4月8日、お釈迦様が誕生されたとされる日に行われます。
    花祭りとも呼ばれており、花御堂に祀った誕生仏に甘茶をかけて供養します。
    また甘茶を飲む習慣もあります。
    三仏会のひとつ

    春の彼岸会

    太陽が真東から上がり真西に沈む春分の日に行われますが、春分の日を中心とした七日間を彼岸と呼びます。
    彼岸(あの世)に行った人を供養する日で、彼岸の期間に墓参りをする習慣は広く根付いています。
    供養のためにおはぎをお供えして、のちにいただく習慣がありますが、春のおはぎは、ぼた餅ともいいます。

    盂蘭盆会

    亡くなった先祖を家に迎え供養する行事で、一般にはお盆と呼ばれています。
    お釈迦様の弟子の目連尊者が餓鬼道に堕ちて苦しんでいる母を救うために、お釈迦様から教えてもらった供養に由来します。
    近年では住宅事情からできない場合が多いですが、迎え火、送り火などの習慣があります。
    きゅうりの馬やなすの牛、盆提灯を飾る習慣もあります。
    各地で灯籠流しなどが行われ観光の目玉にもなっています。
    五山の送り火などは有名でテレビでも中継されています。

    新暦では7月13日から16日に行われますが、地域によって8月13日から16日にかけて行うところもあります。
    また全く異なる日程になっているところもあります。
    夏休みはお盆にとる習慣もあり、帰省する人も多く、もっとも親しまれている行事といえます。

    秋の彼岸会

    秋分の日に行われますが、前後七日間が彼岸で、意味合いは春の彼岸会と同じです。

    成道会

    お釈迦様が悟りを開かれたとされている12月15日に行われます。
    三仏会のひとつ。 

    除夜の鐘

    大晦日から元旦になる瞬間をまたいで、寺院で鐘が撞かれ、新しい年を迎える決意をします。
    人間の煩悩の数と同じ108回撞くのが伝統ですが、実際にはもっとたくさん撞くことが多いようです。
    全国の除夜の鐘はテレビでも中継されます。


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    戒名とは亡くなった人につける名前で位牌に書かれているものというイメージが今では一般的になっています。
    また○○院がついていたりで長くて立派な戒名をつけてもらうと、多額な費用がかかるなど、そんな認識の方も多いでしょう。
    身近にありながらわかりにくい戒名について解説します。

    戒名の意味

    戒名は本来仏弟子になった証に与えられる名前で、これから戒律を守って修行していくという意味があります。
    浄土真宗では戒律がないので法名といいます。
    仏弟子になると浄土に往生できるということから、今ではなくなった人が極楽浄土に行けるように僧侶が故人に授けるものとなっています。
    戒名に対して、生きている時に使ってきた名前は俗名と言います。

    戒名の基本構成

    戒名は上から院号・院殿号、道号、戒名、位号で構成されます。

      院号  道号 戒名 位号

    例)○○院 ◇◇ △△ 居士

    ここに戒名という言葉がありますが、ここに記されているものが本来の戒名です。
    しかし、現在はこれらすべてを含めて戒名であるというのが一般の認識です。

    院号・院殿号

    本来は寺院を建立するくらいお寺に貢献したり、社会で貢献した人に付けられるものです。
    あの世でもお寺をひとつ任せますという意味があります。
    現在では、普通の人にも付けられていることが多いです。

    道号

    号や字名と同じで、本来は仏道を習得した人に付けられる名前です。
    古代の中国で姓名の他につけられたもう一つの名前に由来するもので、現在のペンネームや雅号のようなものです。

    戒名

    俗名から一文字をとり、もう一字は故人の人柄や生前の仕事や業績などに関わる文字が付けられます。
    すべての人が平等に二文字がつけられます。

    位号

    戒名の下につけられる文字で仏教徒としての位を表します。
    年齢、性別、地位などで異なります。

    位号の種類

    男子女子成人大居士、居士、大禅定門、禅定門、清信士、信士、善士、清浄士清大姉、大姉、大禅定尼、禅定尼、清信女、信女、善女、清浄女子供(15歳位まで)童子、大童子、禅童子童女、大童女、禅童女子供(4、5歳以下)幼児、嬰児、孩児幼女、嬰女、孩女

    宗派による違い

    戒名には宗派による違い、特徴があります。
    位牌を見ると宗派がわかります。

    天台宗

    院号-道号-戒名-位号

    真言宗

    位牌の上に大日如来を表す梵字のアが記されます。
    院号-道号-戒名-位号

    浄土宗・時宗

    戒名の上に阿弥陀仏を表す「○阿」阿号が入ります。
    院号-阿号-戒名-位号

    浄土宗白旗派では、「○誉」誉号がつけられる伝統があります。
    院号-誉号-戒名-位号

    真宗・浄土真宗

    戒名の上に釈迦の姓として「釈○○」釈号がつけられます。
    院号-釈号-戒名-位号

    日蓮宗・法華宗

    日蓮に習って「日○」日号がつけられます。
    院号-道号-戒名-日号-位号

    戒名がつけられるのは仏式での供養をする場合です。
    現在では無宗教での葬儀をしたり、直葬が増えており戒名をつけない例も多くなっています。
    俗名が記された位牌を見ることも多くなってきました。
    逆に特に仏教の信仰心が篤くなくても、菩提寺や、葬儀で導師を依頼した寺院から授かることができます。
    戒名から宗派だけでなく、故人の人柄なども偲ぶことができるので、普段は意識して見ることもないと思いますが、機会があったら先祖の戒名を改めて見てみるのも良いかもしれません。


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    お通夜やお葬式、またお盆や年忌法要など、不祝儀袋が必要なことは多々あります。
    不祝儀袋はコンビニや100年ショップなどでも入手するのは簡単ですが、そこに印刷されている上書きを見て、どれを買えば良いのか迷ってしまいます。

    「御霊前」と「御仏前」はどう違うのか?
    宗教によって使い分けなくては行けないのか?
    簡素なものもあれば立派な水引がついているものもあったり、蓮の華が描かれていたり、一体どれを選べば良いのか?

    まず買う時からわからなくなってしまう不祝儀袋について解説します。

    通夜・葬儀での代表的な上書きの種類どれを選ぶか

    印刷されているものは「御霊前」「御仏前」などがポピュラーだと思いますが、これが一番わかりにくいところです。
    それぞれどの宗教の通夜・葬儀で使えるかは次のとうりです。

    御 霊 前:仏教(注1)、神道、キリスト教御 仏 前:仏教(浄土真宗)(注2)御 香 典:仏教御 香 料:仏教御供物料:仏教、神道、キリスト教御 花 料:仏教、神道、キリスト教御玉串料:神道

    (注1)浄土真宗では即身成仏と考えるので「御霊前」は使いません。
    (注2)仏教の他の宗派では四十九日以降の法事「御仏前」を使用します。

    宗教・宗派に限らず使用できるのは「御霊前」(浄土真宗以外)、「御供物料」、「御花料」です。
    神道、キリスト教でも使用できます。
    ただし、蓮の華が描かれているものは仏教用、十字架やユリの花が描かれているのはキリスト教用です。

    通夜や葬儀は予定されている行事ではないので、急に必要になることがほとんどです。
    そのために買い置きをしている方も多いと思います。
    字に自信がないと印刷されているものの方が嬉しいので、「御霊前」ならば使える範囲が広くて便利です。
    また、上書きのないものなら何にでもなるのでより用途は広くなります。

    なお、上書きは薄墨で記入するのがベストですが、無ければ必ずしも薄墨でなくても構いません。

    宗教や宗派がわからなかったら

    会場がお寺ならば仏教、教会ならキリスト教、神社なら神道ですし、故人の信仰を知っていればどんな形式なのか見当がつきます。
    しかし最近では葬儀場で営まれることが多く、現地に行くまでは宗教や宗派までわからないことが多いです。
    そういう場合には、宗教色のないもので準備しておくのが無難ですが、仮に違ったものを持って行ったとしても、それがトラブルになるということは滅多にないと思うので、必要以上に気にすることはないでしょう。

    簡素なものか?立派なものか?

    不祝儀袋は上書き以外にも色々な種類があります。
    封筒型で水引の模様が印刷してある簡単なものもあれば、たとう紙型で内袋があり立派な水引がかけられている豪華なものまで様々です。

    どれを選ぶかは色々な考え方の人がいるようですが、金額に応じてというのが一般的です。
    金額が少なければ簡単なものに、多ければ立派なものにということです。

    香典の入れ方お札の向き

    肖像画のある面を裏側にして入れます。

    金額は書いた方が良いのか?

    簡単なものでも裏側に、二重になっているものでは内袋に金額や住所を記入する欄があります。
    金額については、あからさまに書くものかと迷う方もいるかもしれません。
    しかし、ここは書いた方が良いです。
    なぜなら、会計担当者が後で集計をするときに金額が明記されていた方が便利だからです。
    同様に住所もきちんと記入しておくのが親切です。
    もちろんおもて面にご自身の氏名の記入も忘れずにしてください。

    たたみ方

    封筒型の不祝儀袋では何も迷うことはありませんが、たとう紙の場合、一度開いてしまうとたたみ方がわからなくなってしまうことがあります。
    ここはお祝い事の祝儀袋とは違うので気をつけたいところです。

    左を先にたたんでから右をたたみます。
    次に下をたたんでから上をかぶせます。
    水引がある場合には、その上にかぶせます。

    新札はダメなのか?

    香典に新札を入れるのは事前に準備していたようなのでよくないと言われていますが、かといってあまり汚いお金を入れるのは気が引けます。
    今は新札を入れても気にする人は少ないかもしれませんが、新札以外で比較的綺麗な状態のお札があればベストです。
    新札以外に適当なものがなければ、少し折り目を入れるなどすれば、それで問題はありません。


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    節分とは

    節分の本来の意味は季節を分けるです。日本には春夏秋冬の四季があり、暦の上でそれぞれの始まりの日を立春・立夏・立秋・立冬といい、その前日を節分といいます。

    現在では、節分というと立春の前日の節分のことを言います。立春は二十四節気の一番最初で、旧暦ではここから新しい年が始まります。4回の節分の中では特別な日であり、尊い日とされてきました。旧暦の立春の前の節分は、今の大晦日のようなものと考えれば、その特別な意味も理解できます。

    節分の行事豆まき

    節分の最大のイベントは豆まきです。各地の有名な神社・仏閣では有名人を招いて盛大に豆まきを行なっています。そこには多くの人が集まり賑わっており、その様子はテレビなどでも報道されているのは毎年見る風景です。

    また、幼稚園や保育園などでも楽しい年中行事として行われているところが多く、各家庭でもそれぞれのやり方で楽しく行われています。

    豆まきの由来

    豆まきは、もともと中国で行われていた追儺という厄払いの風習に由来します。それが平安時代に日本に伝わったとされています。天武天皇の時代に宮中行事として豆まきが初めて行われたことは記録に残されています。

    当時は現代のような発達した科学も医学もない時代です。病気になったり災難に見舞われるのは、悪魔や邪鬼、怨霊などのせいであるとされていました。そのため人々の幸せな暮らしのためには厄払いは大切な儀式でした。陰陽師が活躍していたのもこの時代です。

    豆まきの意味

    厄払いのために豆をまくのは、新しい年を迎えるにあたって邪悪な(鬼)をして、をめがけて豆をまき、そして福を招いて新年の幸せを願う意味があります。「鬼は外、福は内」にはそういう意味があります。そして、ここでまく豆のことを「福豆」と言います。

    豆は大豆をまくことが多いようですが、地方によっては落花生など他の豆のところもあります。何れにしても、生の豆ではなく煎った豆をまきます。それは、生の豆では芽が出てしまうからです。芽がでるということは邪気が芽吹くことになるので、これを封じるために豆を煎ります。

    野外のイベントでは拾った豆をあとで食べられるように衛生上の理由から、直に豆をまくのではなく、きちんと包装されたものが撒かれます。豆だけでなく、お菓子が入っていることもあります。

    豆をまく人

    豆をまくのは誰でも良いのですが、年男・年女や厄年の人がまくと特に良いとされています。

    <年男・年女>

     年男・年女はその年の干支に当たる人のことです。年男・年女は年神様の主語が特に厚く縁起が良いと言われています。縁起の良い人がまく豆は効験が大きいとされるために、年男・年女による豆まきが喜ばれます。

    <厄年の人>

    厄年の人が豆をまくのは自身の厄払いのためです。厄年は人生の節目であり、体の変化がある時期であり、また災難にも遭いやすいとされています。そのために、厄を払って厄年を乗り越えるために豆まきをします。厄年には色々ありますが、数え年で男性25歳、42歳、女性19歳、33歳が一般的です。また前後の前厄、後厄なども気をつけなければいけない時期に含まれます。

    柊鰯

    鰯の頭に葉がついた柊の枝を刺したもので、魔除けのために節分の時に玄関に飾ります。鰯の生臭さや柊のトゲトゲに魔除けの力があると言われています。翌日になったら取り外して処分します。節分が近くなると、スーパーでも柊が売られているのを見かけます。

    恵方巻き

    最近では節分の楽しみといえば、恵方巻きを一番にあげる方も多いかもしれません。太巻きの海苔巻きをその年の恵方に向かって無言で食べると願いが叶うという言い伝えがあります。もともとは関西の方の風習でしたが、近年全国に広がりました。広く浸透するとともに、海苔巻きのお寿司だけでなく、ロールケーキなどのお菓子の恵方巻きも登場しています。

    節分を楽しもう

    節分は日本の伝統的な文化として未来に伝えていきたいものの一つです。神社・仏閣で一般の人も参加できるイベントとして豆まきを開催しているところもたくさんあるので、日時を調べて参加して見るのも楽しいです。また、家庭ではあまり行われなくなっているかもしれませんが、時期が近づくと「福豆」や「鬼の面」などが店頭に並ぶので、多な声で「鬼は外福は内」と豆をまいて見るのも良いでしょう。


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    3月3日は桃の節句、ひな祭りです。女の子の節句として知られていますが、そこにはどんな意味や由来があるのでしょうか。

    桃の節句とは

    節句とは字の通り季節の節目のことです。中国から伝わる陰陽五行説の暦によるものです。日本には奈良時代に伝わり、初めは天皇のための厄払いの神事と祝宴が行われていました。やがて神様に供物を捧げ豊作を祈ったり、人々の幸せを祈ったりなどの神事が行われたり、またご馳走を食べたりの祝い事をする習慣がとなっていきました。

    一年のうちには多くの節句がありますが、桃の節句は江戸幕府によって定められた5つの公式の節句の一つです。正式には上巳の節句といい、巳の日に行われていましたが、現在はわかりやすく3月3日が当てられています。古来より奇数は縁起の良いものとされきたので、奇数の重なるより縁起の良い日を当てたことも3月3日になった理由の一つです。

    桃の節句では特に女ん子の誕生を祝い、健やかな成長と幸せを願う行事として定着しています。

    現在の新暦の3月3日は桃の花の季節ではありません。旧暦の3月3日は新暦では4月の初めになるので桃の花が咲く頃です。「もも」には百歳(ももとせ)の長寿を願う意味も込められていいます。また桃の花には魔除けの効果があるとも言われています。地方によっては今でもひな祭りを4月に行っているところもあります。

    雛飾りの習慣

    桃の節句といえば、雛飾りをまず思い浮かべます。女の子が生まれると、最初の初節句の時に雛飾りを用意して飾ります。現在のようなきらびやかなお雛様が飾られるようになったのは江戸時代以降のことです。

    古来の2つの習慣が雛飾りにつながっています。

    古代中国での水で身を浄める習慣が、平安時代に日本に伝わり、自分の身を水で浄める代わりに紙や藁、土などで作った人形に自分の持っている災厄を移して、それを水に流して厄払いをする習慣になりました。現在でも流し雛という習慣が残っている地域もあります。

    もう一つは、貴族の子供達がしていた人形遊び「ひいな遊び」に由来しています。ひいな遊びの人形は子供の災厄を受けてくれるという考えから、この人形を流すという習慣も生まれました。

    そして長い歳月を重ねるうちに、やがて豪華な雛人形を飾る習慣が京都御所から始まり、それが武家社会に広がり、やがて庶民にも広がって現在のようになりました。

    桃の節句の料理

    桃の節句には決まって食べるものがあります。それぞれが、意味を持って現在に伝わっています。

    菱餅

    ひし形をした3色ももちです。上から桃の花をイメージした魔除けの赤、雪をイメージして子孫繁栄や長寿を願う白、新緑をイメージした厄除けのための緑です。

    ひなあられ

    菱餅と同じ意味があり、赤・白・緑・の3色、または黄色が加わって4色のものもあります。菱餅に一つ色が加わって4色になったのは、四季(一年)を表していて、女の子が一年無事で健やかに過ごせるようにという願いが込められています。

    ちらし寿司

    桃の節句のちらし寿司には縁起を担いで必ず入れる食材が3つあります。蓮根、海老、豆です。

    蓮根は穴が空いているので、先の見通しがきくという意味があり、海老は腰が曲がるまでの長寿を願い、豆はマメに働き健康に過ごせるようにという願いからです。そのほかに季節の色とりどりの食材を入れて春らしい彩のちらし寿司にします。

    ハマグリのお吸い物

    ハマグリは平安時代より貴族が行なっていた貝合わせの遊びからもわかるように、別の貝殻では合わせることができません。そこから、女の子が成長して結婚して幸せな人生が送れるようにという願いが込められています。

    白酒

    桃の節句に白酒が飲まれるようになった理由には諸説あるようです。一説には大蛇を胎内に宿してしまった女性が、桃の節句に白酒を飲んだところ大蛇が流れたという逸話から、悪い子が宿らないように、良い子が授かりますようにという願いが込められたと言います。お酒なので子供は飲むことができないので、代わりに甘酒を供えて飲むことも多いようです。

    ひな祭りが近くなると、雛人形のCMが目立ちますが、現在は住宅事情もあり大きな7段飾りはあまり見ることができなくなりました。ミニチュアサイズのものや、人間以外のキャラクターものなど雛人形もバラエティーに富んでいます。しかし、女の子が健やかに育ち幸せになるようにという願いは時代が変わっても変わりません。これからも、少しずつ形は変わっても受け継がれていくものでしょう。


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    お彼岸とは

    お彼岸は本来は仏教の行事の一つですが、先祖を敬い大切にする習慣がある日本では、仏教と出なくてもお彼岸にお墓参りをして、亡くなった方に祈りを捧げる人は多いです。

    お彼岸は春と秋の2回、どちらも太陽が真東から昇り真西に沈む、1日の中で昼と夜がちょうど半分ずつになる「春分の日」と「秋分の日」の頃です。寒さも暑さも一段落して、一年のうちでもっとも過ごしやすい季節でもあり、お墓参りには最適な時季でもあります。

    両日ともに、国民の祝日となっているのは、古来彼岸に行われる行事が国民の生活に根付いた年中行事となっているからでもあります。

    彼岸の意味

    彼岸の語源はサンスクリット語(梵語)のパーラミータです。漢字で波羅蜜多とも書きますが、般若心経の「…般若波羅蜜多…」を見聞きしたことがある方もいるでしょう。

    彼岸は彼の岸、向こうの岸のことで、それに対してこちら側の岸は此岸といいます。どう違うのでしょうか?

    此岸:六道輪廻の迷いと煩悩の世界、生きている人間が住んでいる世界、娑婆

    彼岸:仏様の清らかな悟りの世界、苦しみも悲しみもない喜びに満ちた世界

    仏教的に言えば、必ずしも「この世」と「あの世」ではないのですが、日本では此岸がこの世、彼岸はあの世という解釈が一般的になり、あの世のご先祖様を供養するために墓参りが広く行われています。

    彼岸の期間

    彼岸と呼ばれる期間はそれぞれ1週間あります。春分の日、秋分の日を中心として、前後3日を含めての7日間です。最初の日を「彼岸の入り」といい、真ん中の春分、秋分の日を「中日」、最後の日を「彼岸の明け」といいます。

    春分の日は3月20日または21日、秋分の日は9月22日または23日ですが、これは地球と太陽の位置関係によって決まるので、日にちは年によって異なります。どちらも国民の祝日なので、前の年の2月1日に官報で発表されることになっています。

    彼岸の行事墓参り

    お彼岸のメインイベントは墓参りです。お彼岸の期間中、あるいはお彼岸が近い休日には墓参りの車の渋滞も珍しくありません。

    先祖の墓に出かけて行き、墓石に積もった汚れを水れ洗い浄めて、花や供物を供えて、線香を焚き、亡き方々のあの世での幸せを祈り、生きている自分たちを見守ってほしいとの祈りを捧げたり、近況を報告したりします。

    大規模な霊園では、ちょうど季節も良いのでお弁当を持ってピクニックのような墓参りもよく見られます。

    彼岸会

    仏教の寺院では、春と秋のお彼岸に彼岸会をいう法会を営みます。お寺の檀家になっている方は、ここで供養を申し込んだり、法会に参座したりもします。本来はここで先祖に対しての祈りを捧げながら、自らも六波羅蜜の修行をして、日頃の行いを改める機会でもあります。

    <墓参りで注意することは>

    それぞれが故人に対して色々な思いがあり、墓参りのやり方もそれぞれです。お酒が大好きだった故人のために、お酒を墓石にかける方もいるようですが、これは墓石が傷むのでお勧めできません。墓前に好きだったお酒をお供えしてあげれば充分に気持ちは通じるでしょう。

    また最近では野生動物が街中に出現することもあり、お供えした食べ物は必ず持ち帰るようにしましょう。

    その他、墓地には墓参についての決まりごとがあるので、それらを守り、みんなが気持ちよくお参りできるように心がけましょう。

    ぼたもち・おはぎ

    お彼岸の食べ物といえば、ぼたもちやおはぎです。お彼岸が近くなると食料品売り場や和菓子屋さんの店頭には、たくさんのぼたもち・おはぎが並びます。

    平安時代からある食べ物で、現在では色々なバリエーションがあり、地方による違いもありますが、基本形は炊いたもち米を丸めてあんこで包みます。名前の違いは、牡丹の花の季節の春は「ぼたもち」、萩の季節である秋には「おはぎ」というのが一般的ですが、地方によっては別の分類をしているところもあります。

    諸説ありますが、あんこの元、あずきの赤い色に魔除けの効果があると信じられてきたことから、ご先祖様のあの世での幸せを祈ってお捧げして、のちに生きている自分たちもいただくという習慣になったようです。

    まとめ

    春の彼岸は桜の花が咲き始める頃でもあり、新年度の始まりを間近にした時期でもあり、墓参りや供養をして亡き方々に心を運び、新たな出発を誓うという良い機会かもしれません。秋のお彼岸も夏の疲れから解放される良い時期であり、また年末に向けて心機一転の機会にもなるでしょう。墓参りや供養をすることで気持ちがすっきりとする面もあり、さらにおはぎ・ぼたもちを食べて元気をつける、現在のお彼岸はそんな楽しい年中行事の一つになっているともいえます。


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    家を建てる時、整地をして土台を作り、骨組みを作り屋根を載せ、壁を作り、内装をして、諸々の設備を整えてと多くの過程を経てやっと完成します。これらの工程を着々と進めていくだけでなく、多くの場合にはその過程で儀式を行います。一般に広く行われている代表的な儀式が「地鎮祭」と「上棟式」です。

    地鎮祭 目的

    土地を守る神様や、その土地に関わる諸霊に対して、ここに建物を建てさせていただくことや、工事で騒がしくなることへの挨拶と感謝を向ける意味があります。同時に工事の無事を祈願します。

    また工事に伴い、ご近所にも少なからぬ迷惑をかけることになるので、そのお知らせとお願いのご挨拶の機会にもなっています。

     方法

    神職を読んで神式で行うものが最も多いようですが、施主のそれぞれの宗教によって、仏式、キリスト教式で行うことができます。

    色々なやり方がありますが、神式なら祝詞をあげ、仏式なら読経をし、キリスト教式なら賛美歌を歌うなどして、お神酒、塩、五穀などを蒔いて土地を浄め、鍬入れなどの儀式を行います。

    施主が関係している神社、寺、教会などがあれば、そちらに直接依頼しても良いし、特に何もなけでば建築業者が手配をしてくれます。

     準備

    地鎮祭では笹を立てて縄で囲った中に、簡単な祭壇を作り、海の幸、山の幸などの供物を備え儀式を行います。これらの施主が準備する場合と業者が準備してくれる場合とがあるので、事前によく打ち合わせをしておく必要があります。

     参列者

    地鎮祭に参列するのは、施主とその家族、建築業者、場合によっては親しい友人、近所の親しい方なども参列します。

     費用

    費用はやり方によって変わりますが、おおよそ数万円程度が相場と言われています。神社への初穂料やお寺へのお布施は2〜3万円が相場です。そのほか、準備する供物や浄めの塩、酒、五穀、ご近所への挨拶の品物などの諸費用を含めて数万円くらいです。初穂料やお布施以外の準備するものを業者が準備してくれる場合には、建築費用の中に含まれていることもあります。

    また儀式終了後に簡単な宴会を開く場合には、そのための費用が必要です。宴会といっても、車での参列者がほとんどで、また更地で場所もないので、その場で仕出し弁当を食べたり、持ち帰ってもらってりという程度が一般的になっています。

    上棟式 目的

    棟上げ式、建前などとも言います。土台を作り、柱を立て、棟や梁などの骨組みが完成した時点で行います。組み上がった骨組みの一番高いところに魔除けとなる御幣などを飾り、お神酒、塩、五穀などを蒔いて工事の安全を祈ります。昔はここでお菓子やお餅を蒔いて賑やかに行ったりしたものですが、現在ではほとんど見ることはできなくなりました。

    この儀式を取り仕切るのは、現場の棟梁のことが多いですが、施主の希望で地鎮祭と同じように宗教者に依頼して宗教色のある儀式を行うこともあります。

    また、上棟は一気に仕上げるために多くの職人さんが集まります。そのため、ここは施主と建築関係者が顔を合わせて親睦を深める良い機会にもなっています。

     準備

    魔除けのための飾り物、酒、塩、五穀等は施主が準備するのか、建築業者が準備するのか、それぞれあるのでよく確認しておく必要があります。特に施主に希望するものがなければ、業者に全て任せることは可能です。

     費用

    やり方によってかかる費用は違ってきますが、お浄めの酒、塩、五穀くらいなら数千円程度でしょう。上棟式の後に食事をするなら、そのための費用が必要です。また、ご近所や知人からお祝いのお酒などが贈られることもあるので、そのためのお返しの予算も用意しておくと良いでしょう。

    棟梁はじめ工事関係者にご祝儀を渡すという古い習慣がありますが、現在では禁止している建築業者もあるので、確認しておきましょう。

    地鎮祭・上棟式は必要なのか?

    土地の神様もいると思う人には大切な存在ですが、いないと思う人にとってこれらの儀式が意味のあるものとは思えないでしょう。地鎮祭も上棟式もお金をかけてやる必要がないという考えも多く、どちらもやらないケースも増えているようです。特に上棟式はあまり行われなくなっています。

    ただ、建築に携わる職人さんも、建築業者も、こうした古来の伝統的習慣を重んじる方が多いのは事実です。特に地鎮祭は大切にされる方が今でも多いです。危険な現場に携わるにあたっては、儀式はきちんとしておきたいという気持ちも理解する必要があります。

    何よりも工事を安全に、順調に進めていくことが大切なので、ここは施主の考え方と、業者や職人さんとよく話し合って、お互いに納得して進めていくことが大切です。施主の宗教上の理由で儀式はできないなどの場合も、訳を話せば納得してもらます。

    これらの儀式を行わない場合でも、工夫して職人さんや建築業者、ハウスメーカーの担当者とは十分なコミュニケーションを取っていくことが、安全で順調な工事には必要なことです。


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    生活の中にある神社

    八百万の神がいると言われている日本には、多くの神社があり、実際に8万社を超える数の神社があります。どこの町に行っても土地の氏神様などの神社が必ずあります。人口の少ない地方ではコンビニよりも神社の数の方が多いくらいです。

    特別な理由がない限り、日本で生まれ育った人なら近隣の神社のお祭りに参加したり、初参り、七五三などの人生の節目でお参りをしたり、厄除け祈願などに行く人もいます。また正月の初詣にも多くの人が出かけて行きます。このように、神社は日常生活の中で当たり前のように存在する身近な存在です。

    しかし、ほんの一部の神道を信仰している人や神社の氏子として活動している人以外は、神社の参拝の仕方を知っている人は少ないでしょう。感謝の気持ちでお参りすることが大切なので、形式は必ずしも大事なことではありません。神社にも種類があるので、全てが同じではありませんが、基本だけでも知っておくと役立つことがあるかもしれません。

    参拝の順序 鳥居をくぐる

    神社のシンボルとも言えるものが鳥居です。神社の入り口のところに、立派な鳥居がそびえている場合もあれば、小さな鳥居もあります。ここをくぐったら神様の領域であることを示すのが鳥居です。神様の領域に入れていただくので、ここでは一礼をしてからくぐり山道へと入ります。

    なお、帰りに鳥居をくぐって人間の世界に出た時も、同じように中に向かって一礼をして立ち去りましょう。

     手水で浄める

    鳥居をくぐると、手水舎(ちょうずや)があります。ここには身を清めるための浄水が流れてきています。備えられている柄杓を使い水を汲んで、左手、右手の順に浄めます。次に右手に持った柄杓で汲んだ水を左手のひらに移して口をすすぎ、最後にもう一度左手を浄めて、使った柄杓にも水をかけて元の場所に戻します。

    口を浄める時には、柄杓を直接口につけないようにしましょう。

     参道を歩く

    山道の真ん中は神様が通る場所なので、人間は中央以外の脇を歩き、本殿に向かいます。

     本殿のお参り

    本殿の前まで来たら、神様への感謝の印としてお賽銭を賽銭箱に入れます。真心がこもっていれば金額はいくらでも構いません。

    そして拝礼をしますが、一般的な拝礼は二礼・二拍手・一礼です。

    二礼:お辞儀を丁寧に深々と2回二拍手:両手で胸の前で2回の拍手をパンパンとします。一礼:丁寧なお辞儀を1回

    実際には色々な神社があって、異なる参拝方法をとるところもありますが、多くの神社で通用する作法を紹介いたしました。


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    葬儀は、故人の希望や、予算や人数など決める要素はたくさんあり、考え方も多様化しています。希望に合った葬儀を行うために、葬儀の種類について知っておくことが必要です。

    葬儀の種類どんな方に詳細葬儀・告別式(一般葬)しきたりや慣習を重んじる伝統的な葬儀がいい葬儀式とは遺族や親しい知人が中心となって故人の冥福を祈る儀式。告別式とは友人や知人が個人と最後の最後の別れをする社会的式典のこと。近年は、葬儀と告別式を分けずに葬儀・告別式として行われることが多い。また通夜に会葬する方が多くなっている。家族葬(密葬)故人と過ごす最後の時間を大切にしたい、お別れをじっくり行いたい家族葬は、家族や親しい友人など少人数で単独で行う儀式。密葬は、親族や親しい人だけで葬儀を行い、後日に一般の参列者を招いた本葬を行うこと。一般葬に比べ規模が小さい。一日葬お別れの時間はきちんと取りたいが、費用と時間を減らしたい通夜を行わずに、葬儀・告別式の身を一日で行う葬儀。ワンデーセレモニーともいう。親族を中心に故人と関係の深かった人達で行う。日数が少ないため高齢の方には負担が軽い。
    直葬(火葬式)費用も時間も最小限にしたい、経済的に葬儀を行う余裕がない、遺族に負担をかけたくない、亡くなった方が高齢で知人がほとんどいない、親族がいない葬儀をしない場合でも火葬を行う必要があり、火葬許可証が必要。身内だけで火葬を行うが、火葬時に僧侶にお経をあげていただくことが可能。ただし葬儀に参加してお別れをしたかった親族や知人への対応には注意し理解を得ておくこと。火葬後に弔問対応が必要になる場合がある。
    自由葬(偲ぶ会)形式にとらわれずに故人らしい葬儀にしたい、自由な形式でアレンジしたい故人が好きだった音楽を流したり生演奏を行うケースもある。斎場・葬儀会館のロビーに故人のアルバムや遺品を展示。プロジェクターで写真や映像を流すなどの演出もできる。祭壇も色とりどりの生花祭壇にするなどアレンジでき、ホテルや宴会場で行うこともある。合同葬(社葬)会社の社長や会長が亡くなった時社葬とは、会社が主催して行う葬儀。合同葬とは、遺族と会社が合同で行う場合。企業が主体で行うため規模が大きくなり会葬者も多い。準備日数が必要になることから、死後直後に密葬を行い、1~2ヵ月後に社葬を営むのが一般的。個人層とは違い、故人が企業に残した業績や今後の体制がしっかり整っていることを知らせる役割もある。
    自宅葬住み慣れた家で葬式がしたい故人らしい葬儀ができ、家族でゆっくりお別れができる。時間をきにすることなく、いつでも故人と対面ができる。葬儀会館などの施設使用料がかからない。生活の場に近いため、近隣の方への配が必要。生前葬本人が生きているうちに、お世話になった方たちに直接お別れを言いたい、新しい生活をしていくために人生の区切りにしたい珍しい葬儀の形ですが、有名人などでも生前葬を行う人が増えている。葬儀で行う場合と、お別れ会で行う場合がある。自らの葬儀の主催者が自分になるので、思い通りの葬儀をすることが可能。ただ、製図ん葬を行っても、死を迎えたあとに再び葬儀をする場合があり、まだ一般的に浸透していないこともあるため、生前葬への周囲の理解が必要。

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    近年は、全国的に家族葬を希望する方が増えています。家族葬の費用の面や、家族葬のメリット、デメリットなど理解した上で、家族葬を行いましょう。

    家族葬とは

    家族や親族たちで送る葬式です。一般的な葬式と同じようにお通夜・葬儀・告別式があります。通常の葬儀、一般葬が小さくなった葬式と考えるのがいいでしょう。

    家族葬にははっきりとした決まりごとがあるわけでもなく、大勢の参列者を招く家族葬もあれば、僧侶などの宗教者を呼ばずに宗教的儀式は一切行わない家族葬もあります。


    家族葬の費用について

    家族葬はどの位の費用がかかるのでしょうか。家族葬と聞くと葬式の規模が小さくなる分、費用を抑えられるというイメージがあります。一般葬に比べて参列者が少ないと費用がおさえられる部分がでてくるでしょう。反面、宗教儀式を行う場合は一般葬と同じようにお布施が必要です。

    一般葬との違い

    家族葬と一般葬について、かかる費用の違いについて考えてみましょう。一般葬で費用がかかる内訳とは下記のとおりです。

    火葬場使用料・式場使用料があり、それとは別に飲食・返礼品費用・お布施があります。家族葬の場合は、一般葬に比べて参加する人数が減ることで、飲食や返礼品の部分で費用が抑えられます。宗教にこだわりが無ければ、僧侶などを呼ばずに、お布施の分を節約することもできます。しかし、湯かん(故人を寝かせる前にきれいに体を清める)は、セットサービスに含まれていない場合が多く、追加の費用となります。

    また家族葬の場合は、参列者が減ることで受け取る香典が減るということも含んでいかなければなりません。費用は抑えられても、家族の持ち出しとなる金額が多くなる場合があります。家族葬は、家族の考えで変動するからです。

    概要基本費用(一般葬の場合)迎え~安置寝台車(病院→安置場所)、安置料金、保冷剤、枕飾り一式、役所や火葬場手続代行納棺お棺、仏衣一式、お棺用布団告別式生花祭壇、葬儀場利用料金、会葬礼状付返礼品○○個、寝台車(安置場所→葬儀場)、遺影写真、受付セット、司会スタッフ
    通夜礼状付返礼品○○個、運営スタッフ(葬式の運営サポート)通夜食事○○名分
    火葬寝台車、火葬料金(市民料金)、骨壺・骨箱初七日初七日法要用精進料理式後自宅飾り一式、会葬礼状、記録写真家族葬のメリット

    心のこもったアットホームな葬儀が可能です。本当に心から偲んでくれる人たちに最後を看取ってほしいという願いが強いようです。故人と親しかった人たちでゆっくりと落ち着いたお別れができるので、家族葬を行った人たちの満足度が高いといわれています。

    家族葬のデメリット

    お知らせする人の範囲の注意しましょう。知らされてなかった人から「お別れしたかった」「どうして教えてくれなかったのか」など言われることも少なくはなく、葬儀の後の弔問客に追われることもあります。個人の交友関係などを確認しておきましょう。


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    供物とは

    祭壇に飾る故人にお供えする品物という意味と、弔問に訪れた会葬者が弔意を込めて贈ってくれたものという2通りの意味があります。

    祭壇に飾る供物

    祭壇費用や葬儀費用に含まれているものが多く、葬儀社が準備する。主に果物や落雁のような干菓子を供える場合が多い。

    会葬者が弔意を込めて贈ってくれた供物

    最近は品物ではなく、香典などの金銭または、お花(供花)を贈る場合が増えている。地域によっては缶詰の詰め合わせの供物を飾ることもある。


    供物の相場

    通常は、供物や供花は葬儀場に飾られます。内容だけでなく見栄えや形式が葬儀にふさわしくなければ遺族に失礼にあたります。そのため多少割高になることもあるようです。

    枕花(故人の枕元に飾る花)
    籠などのフラワーアレンジメントにすることもあるが、5000円~10000円が相場である。亡くなってから早い段階で手配するもので通夜の前までに手配するのが適している。故人にごく親しい方が贈るのが一般的である。供花(通夜や葬儀・告別式で飾られる花)
    かつては、祭壇の周りに1対で供えているものでしたが、最近では葬儀場のスペースの都合で1基だけ贈るのが主流。スタンド式が一般的で相場は7,000円~25,000円となる。式によっては多くの人からの供花が届く場合は、会場に飾り切れないという場合もある。その場合は「御供花料」として現金を包み持参することもある。供物
    葬儀社に依頼した場合は、盛り籠になることが多く、5,000円~15,000円くらいが相場。供物の種類と内容

    地域によって決まった供物がある場合があります。事前に確認しておくとよいでしょう。

    適・不適について詳細適しているもの現金(御供物料)、線香、ろうそく、缶詰、果物、菓子、五穀。故人の好きだったもの適していないもの肉や魚などの生もの(不殺生ということから)地域によっては海の幸や酒類を供えないこともある形式供物について供花その他仏式果物、菓子、缶詰、線香などが多い、魚・肉は不適キク、ユリ、ラン、白い花お寺 僧侶のお経がある神式線香は不適、果物・お酒が多いキク、ユリ、ラン、白い花神社 費用が安い、祝詞が唱えられるキリスト教供物自体がなく不要生花がメインとなる、ユリ、カーネーション法要・お布施などは無し、信者がボランティア

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    葬儀の事前準備

    いつ訪れるかわからないことですが、葬儀について事前に考えておきたいなどの理由から葬儀を行うための事前準備として、何が必要なのか知りたい方がいるのではないでしょうか。事前に把握しておくことで、実際にそのようなことになった時に慌てることなく対応ができます。また本人の希望も聞いて叶えることも可能です。昔に比べて葬儀の種類も増えたため、選択ができます。


    喪主を誰にするのか

    一番の影響力があるのは、故人の遺言です。遺言が特に無ければ次のようになります。もしは葬儀の全体の監督・全体の挨拶・寺院への連絡・葬儀社の決定など大きな役割を持ちます。荷が重いと考えてしまう方は、実際の細かい部分を、他の遺族にも協力してもらいましょう。

    故人の配偶者故人の血縁者(長男・次男以下直系男子・長女・次女以下直系女子・故人の親・故人の兄弟姉妹の順)故人の友人代表者(血縁者がいない場合)複数でもよい(ひとりに決められない場合)葬儀の形式

    葬儀の形式はさまざまです。親しい人のみでいいのか、一般の人も招くのか、人数、費用などを考えて、どの葬儀が一番希望に近いのか比べてみましょう。

    葬儀の種類形式一般葬お迎え → 安置 → 納棺 → 通夜式 → 告別式 → 火葬    一般的な葬儀家族葬お迎え → 安置 → 納棺 → 通夜式 → 告別式 → 火葬    家族や親しい方のみ直葬(火葬)お迎え → 安置 → 納棺 → 火葬             火葬のみ行う一日葬お迎え → 安置 → 納棺 → 告別式 → 火葬          告別式と火葬を1日で行う葬儀社を決める

    葬儀の形式が決まれば、それに見合った葬儀社を決めることができるでしょう。実際は、急なことなので、そのまま亡くなった病院で紹介される葬儀社へ依頼することも多いようです。しかし事前に準備する場合は、ゆっくりネットで調べてネットから依頼もできます。今はネットで葬儀内容や料金を事前に調べておくことが可能です。生前であれば故人の希望にあった葬儀の内容で決めることができます。

    訃報の連絡先

    実際の訃報の連絡先については把握できてない部分は故人に確認しておきましょう。息子や娘でも親の友人関係など把握していない部分も多く連絡してほしい人など本人に聞くことができます。

    葬儀にかける予算を決める

    葬儀にかかる費用が決まる部分は、一般的には、次のようになります。

    葬儀に呼ぶのは親しい方だけにするのか参列者の人数費用の上限宗教儀式の形式にこだわるのか(お布施)

    家庭の経済状況や会葬者の人数などで変わってきます。無理のない予算で予定を立てていきましょう。お願いする葬儀会社にある程度の見積もりをたててもらい、ある程度の目安として知っておくことも大切です。時間があれば葬儀費用を貯蓄しておきましょう。


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    自分の好みに合った結婚式を選んでみましょう。結婚式にはどんな種類があるのでしょうか。


    会場で選ぶ種類内容メリット専門施設結婚式場などの結婚式専門の施設で、ウエディングに関しての設備やスタッフがそろっている式場のサービス、式場の規模、雰囲気のバリエーションが豊富で選択できる。ドレスやメイクなど演出まですべて式場内で打ち合わせが可能ホテルそのホテルならではの豪華で優雅な雰囲気と設備で高い水準の演出ができる知名度のあるホテルなら格付けできる。宿泊設備があるので、遠方のゲストには便利であるゲストハウスゲストハウスを貸し切りで使用する形式にこだわらないオリジナルな結婚式南国リゾート風や、ヨーロッパの貴族風など非日常的な演出ができる。写真映えするガーデンなどで記念写真ができる。ニーズに合った選択が可能レストラン2人の思い出があるお気に入りのレストランを貸し切って式を行うもの。親しい人だけで祝いたいカップルにピッタリの会場さまざまなタイプのレストランがあるので、料理の内容や内装、雰囲気などを中心に選ぶことができる宗教施設教会・神前・お寺などで厳かに式を行う宗派にこだわりのある方向け。宗教や慣習によって違いがあるのでよく内容を把握する。家のしきたりや伝統を受け継ぐことができる海・山・テーマパークなど自分達の好きな場所や2人の思い出の場所で行う自分達らしい結婚式ができる。場所にこだわりたい人向け。オリジナルでプロデュースしてくれる業者に頼める。ゲストにも印象深い式となる。スタイルで選ぶ種類内容特徴挙式+披露宴よくある一般的な演出。親族や親しい友人、会社の上司などの来賓に見守られながら挙式をし、披露宴も行うパターン専門の式場やホテルなどでも定番のスタイルなので、さまざまなプランが用意されており、選択することができる挙式のみ近い親族だけでアットホームな結婚式にしたい、挙式だけで済ませたい場合披露宴がないので、大掛かりな準備も必要なく費用的に安く抑えることができる披露宴のみ披露宴やパーティーのみで行う形で結婚の報告としたい場合。挙式とはセットにしない式は海外で二人きりで行い、後日日本で親族にお披露目をしたい、親族や友人・知人に報告だけしたいという場合に行うスタイル海外日本では味わえない海外ならではのロケーションと非日常的な雰囲気を味わえる将来できるゲストが限られる。家族のみのセレモニーがほとんど。新婚旅行と兼ねて行える。フォト結婚式の衣装などを着て写真撮影をするウエディング挙式や披露宴をしないばあいに、その記念で写真を残したい場合。最近では写真のほかにも動画やスライド式にアレンジしたりなどバリエーションは豊富。親族や友人などにもはがきやカードで報告
    挙式で選ぶ種類内容衣装特徴神前日本で昔からある神道に基づいた神社で執り行うもの。最近は神社のあるホテルや結婚式場もある。白無垢、色打掛、引振袖、羽織り袴厳粛な祝詞、独特な作法など、和風のテイスト、豪華な花嫁衣装が魅力仏前神前式と同じく昔からある伝統的なもので、お寺や仏壇の前で行うもの白無垢、羽織り袴、ドレス、民族衣装親族のみが参列できるため、友人などの参加はできない。一族のしきたりを重んじる由緒あるものキリスト教キリスト教の教会で牧師が執り行うものウエディングドレス、タキシード原則はキリスト教信者を対象としているが、日本では信者でなくても挙式は可能。誓いの言葉などの簡単な内容で参列者の前で挙式ができる人前形式にこだわらずに立会人を立てて証人となって行うもの自由に決められる親しい友人や仲間を主体とする形式。宗教や儀式的な決まりごとがないので自由にアレンジした内容が可能。アットホームな雰囲気

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    海外挙式は憧れですが、国内の披露宴に比べると簡単に式を挙げることができ、非日常的なロケーションがとても魅力的です。最近は海外挙式のバリエーションも豊富で好きなタイプのスタイルを選択することが可能です。


    挙式のスタイル種類内容ガーデンウエディング山や森林に囲まれた場所にある芝生の上でする挙式。緑いっぱいの空間の中、オープンエアで多彩な演出を楽しめます。チャペル結婚式を挙げるための施設です。壁がガラス張りで式場内から海が見えるなどのロケーション重視の場所も多い。教会のような礼拝する場所はない。市街地から少し慣れている所にある。
    ビーチ海が目の前のビーチに会場がセッティンされたロケーションで式を挙げる。外にテーブルを置けば披露宴も可能。大聖堂有名な大聖堂でもウエディングが可能な場所がある。大聖堂調のクラシカルな教会もある。ステンドグラスやパイプオルガンの演出あり。少人数それぞれの家族を連れて旅行気分で式を挙げることができる。日本での披露宴に比べて費用も抑えられる。10名規模。大人数OKのチャペル海外でも、50~60名ほどの人数で挙式や披露宴ができる場所がある
    ふたりきりでハネムーンを兼ねて挙式だけ二人で挙げる場合がある。費用が安く準備も楽である。海外のロケーションでも素晴らしいフォトが撮れる個性的な場所歴史ある古城などでウエディングが可能な場所がある。旅行会社や結婚式斡旋会社などで取り扱いプランがあるか確認する


    挙式する場所場所特徴主な場所ハワイ海外挙式の定番。特にオワフ島は常に人気がある挙式エリアとして有名。挙式ができる会場やホテルの選択枠が豊富である。手配会社にもプランが多く予算の調整もしやすい。フラダンスやウクレレ演奏などの演出もハワイらしくおすすめ。
    オアフ島グアムリゾートホテルの中にチャペルがあり挙式が可能なプランがある。挙式とパーティが一体となったプライベート感の高いプランも可能。海に見えるチャペルが多い。グアムの海を眺めながらのパーティが叶う。グアムバリビーチサイドにあるチャペルでの挙式。南国のラグジュアリーで豪華な雰囲気が楽しめる。バリ島オーストラリア世界遺産もあり、美しい自然に囲まれた雰囲気が特徴。ビーチでのオーシャンブルー挙式はもちろん大聖堂や教会で厳かな挙式もできる。シドニー・ケアンズ・ブリスベンヨーロッパ格調高い教会や、美しい宮殿などで中性の歴史を感じながらのシチュエーションで挙式ができる。大聖堂や教会でのプランが多い。フランス・イタリア・ギリシャアメリカ本格的な教会や歴史あるチャペル、ラスベガスで代表するホテルでの挙式も可能。エンターテインメントに富んだ雰囲気。マンハッタン・ラスベガス・ロサンゼルス

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    成人式の由来

    成人式は、大人になった儀式として昔からある行事ですが、当初は、男子は元服(げんぷく)、女子は裳着(もぎ)という儀式を行っていました。現在のような形式の成人式は、1946年に埼玉県で行われた青年祭が発祥だといわれています。

    この青年祭というのは、小学校の校庭にテントを張ってお祭りのように祝った地域行事です。その後日本全国に広まり青年祭が行われてから2年後の1948年に祝日法が公布・施行され成人の日となりました。成人式の意味は、「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年たちを祝い励ます日」となっています。


    成人式は何をするのか

    成人式は、簡単にまとめると「大人になったので一人の大人として生きていくことを自覚しましょう」という意味ですが、お祝いの意味を込めて式典をします。何をするのかというと次のような流れになるのではないでしょうか。

    式典(市長の挨拶、新成人代表の挨拶、祝辞の紹介など)主催者側による出し物合同で写真撮影成人式終了後に同窓会

    最近では、成人式を欠席する方も多く、同窓会だけ参加するなど変化しているようですが、従来の成人式では久しぶりに同窓生と会えるということと、両親への感謝の気持ちをあたらめて考える機会となります。

    成人式はいつ

    最初は1月15日でしたが、1998年の祝日法改正によって、2000年以降の成人式は、1月の第2月曜日になりました。なお、いわゆる成人式にハッピーマンデーを導入した以降は、前年の4月から、その年の3月に成人する人を式典の参加者とする「学齢方式」が定着しています。

    地域による成人式の違い

    成人式は日本政府主催ではなく、各地方自治体が自主的に行っているため、成人の日以外に主催する自治体もあります。例えば、就職や進学などで、地元を離れる人が多い地域や豪雪地帯などは、帰省しやすいその年のゴールデンウイークやお盆、あるいは正月に行う市町村も多いです。また仕事の事業形態によって、祝日が書き入れ時となり成人式に地元に帰れない人が多い企業は、社内独自で成人式をするところもあります。


    成人式に振袖を着る理由

    振袖が誕生したのは江戸時代ですが、若い女性が正装として着る着物の袖丈が時代が経つにつれ段々と長くなってきました。なぜ長くなったのかという由来ははっきりとはしていませんが、「美しく見えるように」長くしたのではないかといわれています。

    明治時代に入ると振袖は、普段着として着るには袖が邪魔になるため、未婚女性の正装として定着しました。未婚の女性の正装とした理由には、恋愛のサインの意味があります。昔は、気になる人がいても女性からアプローチすることは厳禁で、はしたない事と考えられていました。その中で、江戸時代初期の踊り子たちが袖を振って女性からの意志をお客様に表現していたことが発端となり、その動作を恋愛のサインとされたのです。

    今でも告白したあとに振る・振られるという表現は、この袖を振ることからきているのです。なお、既婚の女性は相手が決まっているため、袖を振る必要がないという意味で袖が短いものを着用していました。

    成人式に袖の長い振袖を着るのは「未婚の正装であるという意味」の他にも、「厄払いに通じる」もの、「人との縁に結びつく」ものとして縁起が良い着物と考えられており、結婚式や成人式などのめでたいお祝い事に着ることで「人生の門出に身を清める」という意味をもっているのです。

    まとめ

    近年は、成人式の式典がイベント化してきて、参加者からすれば「大人になったお祝い」というよりも「同窓会」というイメージになってきており、本来の目的から外れてきている傾向があります。一緒に一度の成人式です。ぜひ成人になる意味を自覚して成人式に臨んでみましょう。


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    水引とは

    金封などについている色のついた飾りのヒモのことを水引(みずひき)といいます。一度は目にしたことがあるでしょう。ヒモの色や本数・結び方は、意味がそれぞれにあるため、マナーや作法を間違えないように注意することが必要です。


    水引のマナー

    水引の色は、慶事と佛事で使用する際に違いがあるので注意する

    慶事の場合:赤白・金銀・赤金佛事の場合:白黒・黄白・青白・銀・黒

    マナーについて

    飾り結びの本数・色・結び方など、それぞれの用途に合っていない金封を渡すことや結び方には、失礼にあたらないよう注意する必要があるキリスト教に水切りは不要神式と仏式では同様の水引でもよいお見舞いで使用する場合はなるべく地味なものがよい災害のお見舞いは無しの白封筒にする自分で用意した水引を使用する場合には、紐の数は奇数、右側が濃い色となるようにする
    水引の由来

    飛鳥時代にさかのぼります。小野妹子が遣隋使として隋から持ち帰った献上品に、赤白に染められた麻の紐が結ばれていたのが発端です。以降、宮中への献上品には赤白の紐で結んだものを、使うようになりました。現在の水引は、和紙の紙で作られたこよりに水糊を引いて、固めながら作ることより「水引」と呼ばれるのです。


    水引の色と結び方

    色用途結び方赤白中元・歳暮・入学祝い・お見舞い・その他個人的な用途蝶結び・結び切り金銀婚礼・受賞・会社賞与・格式を必要とする場合蝶結び・結び切り黒白通夜・葬儀結び切り黄白通夜や葬儀の後の佛事結び切り銀銀双銀は、水引の思想とは無関係な新興宗教に用いる蝶結び・結び切り水引の種類蝶結び・花結び

    何度でも結び直しができる蝶結びです。「何度もあってよい」という意味から、一般的なご祝儀やご挨拶、お礼などのほかに慶事などのお祝い事にも利用します。

    結び切り・真結び

    固く結ばれて解くのが難しいという結び方から「繰り返すことがないように」「今回限りで終わる」という意味があります。弔事やお見舞いなどで使用されることが多く、結婚に関しては慶事ですが何回も繰り返すということがよくないため、結び切りやそのほかにも鮑(あわじ)結びを使用します。

    鮑(あわじ)結び

    慶事や弔事の両方に使用することができます。結び切りの場合と同様に、結びを解くのが難しい、なかなか解けないという結び方で、その違いは輪の部分が「あわび」のような形で表現していることです。さらに両端を引っ張ることで強く結ばれることから「末永く続いていく」という意味を持ちます。特に関西よりも西側の地域では、祝い事全般として蝶結びではなく「鮑結び」が多く使用されています。蝶結びと結び切りに迷った場合に使用することもあります。


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    結婚指輪とは

    結婚指輪は、その名のとおり、結婚の証明・証となる指輪のことです。結婚する男性と女性の間で、結婚式において2人の誓いの証として交わされます。結婚後もお互いに薬指にはめて生活します。ただ、特に男性の場合、仕事の都合で指輪ができない、指輪が傷つく恐れがあるなどでやむなく外す場合もあります。


    結婚指輪の由来

    マリッジリングと呼ばれ、紀元前のヨーロッパから始まったとされています。当時の素材は鉄でしたが時代とともに金へとかわっていき、今の時代になっても欧米では金の結婚指輪が主流です。

    エッジを削って丸みをつけたものを甲丸、プレーンな平打と呼ばれているものが主流です。甲丸リングを定番として広めたきっかけとなったのは、イギリスのメアリー女王とスぺインのフェリペ2世も結婚の際に用いられたからだといわれています。

    結婚指輪の意味

    結婚指輪をしていると「私は既婚者」というメッセージになり、一目見るだけで結婚しているんだなと認識されます。結婚式の指輪交換で使用するため、ほとんどが購入をすることになります。

    結婚指輪の形やデザインシンプルに

    結婚指輪は結婚後に日常的につけるものなので、使いやすいデザインでカジュアルでシンプルなデザインがいいでしょう。高級レストランやフォーマルな場所、もしくは子供の入学式などでは、婚約指輪を重ねてつければ特別な演出も可能です。

    円は永遠という意味

    指輪が愛の証として扱われるのは、円は終わりがないものととらえているからです。切れ目のない輪の形は「永遠」を意味します。


    指輪の決まり事
    左の薬指につける

    婚約指輪も結婚指輪も基本的には左手にはめるのが決まりです。右手の指や他の指にはめるとファッションリングと間違えられることがあります。結婚するまでは、婚約指輪を右手の薬指につけるという場合もありますが、理由がなければ左手につけた方がおすすめです。なお重ねてつけるときには、結婚指輪が先で、その上に婚約指輪をつけましょう。


    婚約指輪との違いとは

    これから結婚することを約束する指輪のことを婚約指輪といいます。結婚の約束をした時に男性から女性に贈る指輪です。婚約の証として扱われることが多く、普段つけるものよりもパーティーや式典などの際に映える豪華なデザインになるでしょう。ダイヤモンドなどの高価な意思を選ぶことが一般的です。女性が婚約指輪を付けているとこれから結婚しますという意思表示的なものになります。結婚指輪の特徴との違いについては、結婚指輪は、毎日はめるため控えめでシンプルなものが多く、既婚者ですというメッセージになるところでしょう。また相場も違います。


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    結婚式をするにあたり、何から準備をしていけば良いか迷う方も多いでしょう。結婚式の半年ほど前からスタートする準備。本記事では結婚式の準備において必要なことをまとめていきます。

    結婚式の準備基本準備


    招待客のリストアップ
    式場を決めるにあたって、どの程度の客数を招待するか事前に決めておく必要があります。招待客数によって式場の規模や費用も変わってくるため、まず初めにリストアップから始めるようにしましょう。

    式場・日程の決定
    式場の下見をし、自分たちにマッチした式場を選びましょう。ゼクシーなどで気軽に式場の下見見学を申し込みできますので、気になる式場はいくつか回ってみるのがおすすめです。

    日程は曜日・日柄・時間が大切です。招待客の多くが土日祝日が休みの場合は土曜日に結婚式を行うと招待客にも喜ばれるでしょう。日取りは大安友引などが良いとされていますが、最近は気にしない方も増えています。

    演出の検討
    式場が決まれば、当日の演出を決めていきます。挙式のスタイル、披露宴の演出など式場担当者とご夫婦で話し合いながら決定するのが一般的です。

    衣装・ヘアメイクの決定
    衣装は実際に試着しながら決定します。試着できる衣装の枚数が決まっていることもありますので、事前に担当者に確認しておきましょう。ヘアメイクはできるだけ自身が希望するイメージ写真を用意しておくとスムーズです。

    受付・祝辞・乾杯者の決定
    招待客にタスクを依頼する場合、早めに決定し通知しておくのがベストです。特に目上の方への依頼の場合は、決定した段階でなるべく早くに打診するようにしましょう。準備物


    招待状
    招待状は手作りまたは既製品があります。手作りの場合コストは抑えられますが、手間がかかります。最近では外注で安く招待状を手配してくれる会社もあります。

    引き出物、プチギフト
    引き出物やプチギフトを用意しましょう。式場で手配ができる場合がほとんどですが、外注よりも高くつく傾向があります。引き出物は招待客との関係性に応じて違うものを用意するとより親切です。

    席札
    招待客の氏名をのせる席札も、手作りもしくは外注が可能です。さまざまなデザインの席札がありますので、結婚式のテーマに合わせたものを選ぶと良いでしょう。

    映像
    プロフィール映像やエンディングムービーには二人の写真やメッセージの準備が必要です。外注する場合は納品日から逆算して2ヶ月ほど前までには発注するようにしましょう。

    両親への記念品
    花束が一般的ですが、出産時の体重の米や人形を渡す人も増えてきています。会場準備


    料理
    試食をしながら、当日のコースを決めていきます。招待客にアレルギーの人がいる場合は事前に式場に連絡し別のものを用意するよう依頼しておきましょう。

    ケーキデザイン
    ケーキのデザインは希望に応じて式場が手配してくれる場合がほとんどですが、希望のケーキが特殊なデザインだと式場で準備ができない場合もあります。イメージ写真を用意し、式場で手配可能かどうか事前に相談しておきましょう。

    受付・会場デザイン
    ウェルカムボードや会場装花、ブーケブートニアなど式場を彩るデザインはリハーサルができません。カラーやイメージをしっかりと式場側に伝え、参考となるイメージ写真があれば事前に式場に渡しておくと安心でしょう。

    席次
    招待客の立場に応じて席次を決めていきます。場合によっては新婦・新郎側の招待客が同じ席に座ることも考えられるでしょう。

    BGM
    BGMは結婚式の雰囲気を作る大切な要素です。CDが必要になることもありますので、早めに選曲しておくと安心です。

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    社会に出ると、人とのコミュニケーションがいかに大切かがわかりますよね。ビジネスにおいてもコミュニケーション力のあるなしで仕事の出来高が大きく変わってきます。

    しかしながら、「人と話すのが苦手」「上手に話すことができない」と悩んでいる方は意外と多いものです。そこで今回は、相手の心を掴む話し方の秘訣をご紹介します!

    カタカナ語は使わない


    「モチベーション」「ダイバーシティ」など、賢く聞こえるからとついカタカナ語を使っていませんか?

    カタカナ語を使うことが悪いことではありませんが、聞き手によっては意味が伝わらないこともあるでしょう。賢く見せることよりも、意味を伝えることのほうがコミュニケーションにおいてはよっぽど大事です。

    ビジネスなどの重要なシーンであればあるほど、聞き手全員にしっかりと話の内容を理解してもらうためにも、できるだけカタカナ語は使わず日本語に言い換えることを意識しましょう。

    会話の中に「ギャップ」を取り入れる


    人は「ギャップ」に心惹かれるものです。「元ヤンキーが東大に合格した」「貧乏から脱却して億万長者になった」などのストーリーは、その変化の理由や過程が気になってしまいますよね?

    「なぜ?」「どうして?」「どうやって?」と聞き手の疑問を引き出し、興味を引き付けるには、自分自身や相手の変化を会話の中に取り入れてみるとよいです。

    相手の名前を呼ぶ


    会話の中のところどころで相手の名前を呼ぶことを心がけましょう。「あなた」などの二人称ではなく、相手の名前で呼ぶことがポイントです。

    名前を呼ばれることで、聞き手は親密感を感じ、おのずと心を開いてくれるようになります。相手との距離が近くなると、会話にも興味をもってもらいやすくなるものです。

    ただし、会話の中で頻繁に名前を呼ぶと「馴れ馴れしい」と思われてしまうかもしれませんので、さりげなく適度に呼ぶようにしましょう。

    質問するときはシンプルにわかりやくす


    相手に対して何かを尋ねたいとき、回りくどい聞き方をしていませんか?「結局何が聞きたいの?」と思われてしまっているかもしれません。

    聞きたいことは一度の質問に一つまでを心がけ、自分の意見や感情は抜きにして事実のみを尋ねることを意識しましょう。

    時々アイコンタクトをとる


    人と会話するときに、どうしても緊張するからと相手と目を合わせない人がいますが、コミュニケーションにおいて適度なアイコンタクトは大切です。

    目線を合わせることで、その人との信頼関係を構築でき、また会話の内容に関して相手から信憑性を感じてもらいやすくなる効果があります。

    話をするときは、恥ずかしがらずに適度に相手の目を見ながら話すことを心がけましょう。