男子の賞金王が誰になるのかなど、ゴルフの賞金には注目が集まります。賞金とはどのようにして決まるのか。ツアーで、優勝するとどのくらいもらえるのか、獲得する賞金ってどうやって分けられているのかなど、賞金のシステムについて紹介します。
ツアーによって優勝賞金が違う
各ツアーの優勝賞金です。大会によって違いがあります。

主な男子海外ツアー
- マスターズゴルフ 207万ドル
- 全米プロゴルフ 198万ドル
- 全米オープンゴルフ 225万ドル
- 全英オープンゴルフ 193万ドル
主な男子国内ツアー
- 日本ゴルフツアー選手権 3000万円
- 日本プロゴルフ選手権 3000万円
- 日本オープンゴルフ選手権 4200万円
- ゴルフ日本シリーズJTカップ 2600万円
賞金の配分について
大会ごとに賞金の金額が違うのは、その大会の賞金総額からの配分で決まるからです。そして海外と日本では配分の%が少し違います。海外は、賞金総額自体がとにかく億単位と破格ですから、配分どころではなく、優勝しなくても、数千万円の賞金額をもらえるレベルです。
男子の優勝金額については、賞金総額の海外は18%、日本は20%の配分となっています。なお日本では、アマチュアを抜かした順位が60位までは予選通過となり、予選を突破しないとその時点で賞金は0円です。しかし海外の全米オープンは、予選落ちでも賞金として1万ドルが出ています。賞金総額が大きいのは魅力です。
10位になるとどの大会でも2%くらいになります。例えば、日本国内の大会で賞金総額が1億円であった場合は10位でも200万円がもらえるという計算になり、ちなみに予選通過のラインである60位になると0.2%くらいになるので、20万円がもらえるというイメージです。
賞金総額が高ければ高いほどもらえる金額が増えるので、海外の大会に出たいという選手が増えるのもよくわかります。

賞金以外にもらえるもの
男子の場合は、車がもらえるイメージがありますが、最近は意外にも副賞として車がある時が少ないようです。協賛している企業のカップ(杯)や賞状だけという時もあれば、その大会を開催した地域の産物の場合もあります。
賞金シードとは
この選手はシード権があるとか、選手がシード落ちしたと聞くことがありますが、シードとは何でしょうか。賞金と関連があります。
日本男子プロゴルフのシード権には規定が設けられ、賞金ランキングが1位~60位までに入れば第1シードの権利が与えられます。また61位~75位までは第2シードとなるのです。
このシード権があれば、予選会に参加しなくても本戦のトーナメントに優先的に参加することができます。賞金ランキングの上位にいれば、あらゆる大会に出場できる可能性が高くなるのです。