年代別にスポーツとの関わり方をまとめてみました。紹介します。

幼児
低年齢の時期はスポーツをすること以上に、たくさん体を動かすことを重点に考えましょう。神経系の発達は4歳~8歳までに80%成長して、12歳で100%出来上がるといわれています。
運動神経は一度できると消えることはあまりありません。自転車や車の運転が、月日が経ってからでもまたできるのはそのためです。教えるのではなく、興味を持ったものをとことんさせてあげましょう。
小学生
この時期は運動において何でもすぐ習得しやすく、基本技術を教えるのがおすすめです。プロのようなテクニックも教えたらすぐ覚えてしまいます。覚えた技術は今後も身につくので、興味を持ったら何でも経験させましょう。
精神面も自分の意志が出始める頃なので、スポーツの戦術など考えさせることも大切です。ただ、まだ筋肉が発達していないので、筋トレよりもテクニック重視の時期ともいえます。
中学・高校生
体格が大きく成長し、変化が多い時期です。筋肉や骨格の急激な発達によりスポーツをする上でパワーやスピードを習得します。ただ反対に成長とのバランスで技術の取得には不向きで、今まで出来ていた技術さえもうまくいかないこともあります。
なお戦略などの理解力が増してくるため、実践を交えた指導が効果的な時期なので、課題を与えて経験させてみるといいでしょう。
成人
成人になるとパワー継続のためにスポーツをすることが増えてきますが、筋力の低下が出てきます。循環器や呼吸器の健診などのチェックを定期的に受けながら、スポーツ選手以外は、体力や筋力の低下を防ぐための健康維持を目的としたスポーツをしていきましょう。サッカーやサイクリング、マラソンを続けている人が多い年代です。
シニア
最近は、シニアでも好きなスポーツが選べること、スポーツクラブでもシニア世代にあわせたメニューがあるように、スポーツだけでなく憩いの場を求めている傾向も感じられます。
スポーツが、健康管理や精神面で楽しく過ごせる、達成感を得られるなど、充実することに役立つことが優先されるのではないでしょうか。ゴルフや山登り、ハイキングなどが人気の世代です。

スポーツ選手
スポーツ選手は、身体面・精神面が最も充実しているピーク時(絶頂期)に最も力が発揮でき、それを求められます。またどの競技にもピークがあるのと同時に、限界と寿命があり、その先には世代交代があります。
競技によってそのピークと寿命は変わりますが、一番力が発揮できる年齢を活かせるように意識することも重要です。トレーニング方法で寿命が変わることもあるでしょう。最近は時代の流れもあるのか、選手の低年齢化と寿命の長期化が見られます。