もぐもぐタイムとは
2018 年平昌五輪でカーリングの試合中にあるテッドタイムに行われる栄養補給行動の呼称です。別名おやつタイムとも呼ばれています。テッドタイムとは、栄養補給と作戦会議のための7分間の休憩時間のことです。

何の効果があるのか
心身の疲労回復のため、栄養補給を許されているスポーツでのおやつタイムは、試合が長丁場になる時などに効果的です。また、気分転換や、精神的リフレッシュも兼ねています。
もぐもぐタイムでよく噛むことは、スポーツにとってもいい効果になります。消化を助けて、胃腸の働きを活発にします。そして栄養吸収をスムースにして栄養素をいきわたらせ、唾液のアミラーゼという消化酵素で、でんぷんを糖に分解します。
カーリングの場合は、頭脳戦だからでしょうか、どちらかというと糖分が必要だったようです。ちなみに女子カーリングチームが食べていたものを確認すると、バナナ、リンゴ、イチゴ、みかん、地元のお菓子などでした。果物は口当たりがいいのでスポーツ時にはピッタリです。
そういえば思い出しました。学生の頃、部活の合間に食べたレモンの砂糖漬けです。レモンを輪切りにしてタッパーに入れ、その上からたっぷりと砂糖をかけて砂糖漬けにしたレモンを、試合の待ち時間に友達とリラックスしながら食べたことがありました。今思えばそれこそがもぐもぐタイムです。
色々なもぐもぐタイム
カーリング男子
男子も食べています。同じカーリングでも男子の場合は、アミノバイタル系の栄養ゼリーや、羊羹、ラムネなどでした。切ったり、タッパーに詰めたりしなくてもいいもの、そのまま飲んだり食べたりするお手軽なものをチョイスしています。
女子ゴルフ
女子ゴルフ選手が優勝した時に、もぐもぐしていたお菓子も注目されて、パワーフードと取り扱っていました。優勝争いしているのにすごくリラックスしているように見えたのですが、もぐもぐ効果が出た瞬間ですね。
マラソン
マラソンは長丁場ですが、一般人が参加できる地域のマラソン大会は、途中に食べ物を用意していることがあります。これがもぐもぐタイムになるのかもしれません。なお、公式大会で選手が走っている途中でのもぐもぐタイムはもちろん見たことがないですが、その理由は走ることに集中するからです。
マラソンの場合は、もぐもぐタイムの代わりとなるのが、給水所にあるボトルのドリンクなのでしょう。塩分の入ったドリンクに、あとはどれだけ糖分を入れられるかが重要です。スポーツドリンクに糖分が入っているのは、塩分の吸収を邪魔せずにエネルギーの補給をするためなのです。

会社の職場にて
またスポーツ時だけでなく、職場でも完食にお菓子を食べる人が多く、あげたりもらったりと従業員同士のコミュニケーションツールにもなっています。間食を食べることでリラックスでき、オンとオフの切り替えが上手にいくことで、集中力が増すと考えます。何気ない日常で、もぐもぐタイムをおこなっているのです。