勝負服とは、騎手がレースで馬に騎乗する際に着用しなければならない服の事で、騎乗する前に帽子と白いジョッキーパンツと組み合わせて着用します。カラフルな色合いと柄がレースを盛り上げますが、今回はこの勝負服について紹介します。

帽子について
まず帽子ですが、帽子の色は枠番を表しています。当日騎乗する馬の枠番によって色が決まるのです。内枠から、1白、2黒、3赤、4青、5黄、6緑、7橙、8桃となっています。色分けしているのは、観客が遠くから見ても、何枠の馬がどこにいるのかわかるようにするためです。
勝負服(JRA中央競馬の場合)
個性ある勝負服がデザインされていますが、中央競馬では、馬主ごとに服色が決まっています。騎手が1日の中で騎乗するレースは最高12レースまでですが、騎乗馬によって勝負服を何回も着替えて乗ることもあります。同じ馬主が所有している馬が1つの同じレースに複数出走する場合には、勝負服が全く同じ騎手が何人もいるということがあるのです。
登録する
中央競馬の場合、勝負服の色はJ RAに登録します。登録のタイミングですが、馬主登録と同時に行うか、所有馬が初めて出走する直前にまでにしなければなりません。使用できる色と柄は決められています。
配色について
色ですが、13色の白・黒・赤・青・黄・緑・桃・水色・紫・薄茶・ねずみ・えび茶・茶色の中から選択します。ひとつの勝負服には、多くても4色まで使用できます。胴部と袖部それぞれに、地の色と柄の色が異なっている色を1色ずつ選べるのです。
柄の使用は、必ずしも必要ということではないので、柄色を使わずに無地にすることもできます。ちなみに服色の変更は申請があれば何度でも変更が可能なので、一度変更しても、やっぱり前の色にもどしたいということは可能です。
外国からの招待馬はどうなるのか
国際競争であるジャパンカップの場合には、日本国外調教馬が出走しますが、これに限っては、日本では登録が認められていない勝負服を着用して出走することができます。しかし帽子は日本側で指定されている、枠色の帽子を着用することになっているのです。このことから、帽子は勝負服とは別の取り扱いである、無関係であるということがわかります。

NRA地方競馬の場合
地方競馬では、騎手ごとに勝負服が決まっています。所属している競馬場や同じ地方や地域の競馬場で、他の騎手と同じものになることを避けるために騎手が色や柄を登録します。
デザインが騎手ごとなので本人が色や柄を選んでいます。中央競馬の有利馬や海外競馬にあやかり、同じデザインにしたりする人もいるのです。昔に比べて、身体にフィットする勝負服が目立ちます。これは、空気抵抗がなるべく無いようにしたいという理由からです。
勝負服に注目!
競馬は賭け事というイメージが先行しますが、応援している馬が出走するときはどんな勝負服なのか、注目して楽しむのもいいでしょう。