ゴールキーパーは、守備の要となる非常に重要な存在です。ちょっとした判断のミスが失点につながり、試合の勝敗を大きく影響をもたらすので、常に集中してプレーをしています。チームの中でも信頼感のあるゴールキーパーがいるチームは、フィールドプレーヤー全員が安心して攻めることができます。
また、相手チームに得点を与えないことがゴールキーパーの鉄則ですが、攻撃の面でも大きな役割を果たしていることも忘れてはなりません。また、しっかりと後ろから指示を出すということが重要です。コート全体を見渡せるポジションなのでいち早く指示を出してゴールを守るようにしましょう。
ゴールキーパーの仕事
間違いのないコーチング
ゴールキーパーは常に状況を間違いなく判断することを心掛けています。試合中は大きな声で、ディフェンス陣にポジションの位置や動きの指示をしなければなりません。どんなにレベルの高いセービングの技術を持っていても、相手が自由に動くことができるのでゴールを守ることができません。相手から簡単にシュートを打たせないようにすることができたらいいでしょう。また、シュートを止めるための抜群の反射神経と、ボールと止める強い肉体が必要です。守備の最後の要としての責任感も意識しましょう。
反応の良さ
シュートされて逆の方向をつかれたときの反応や、急なボールに対して体が動くという動きは、普段の練習から意識してレベルを高めるようにしましょう。自然に体が反応するまで練習するだけです。
攻撃の起点
ゴールキーパーはボールを持ったらその時点で攻撃の始まりになるプレーヤーです。ボールを持ったらすぐに攻守の切り替えをして、確実に味方にボールをつなぎましょう。また、重要なのがパスの精度です。手だけ使えてもダメです。キーパーのゴールキックやパスから攻撃は始まります。的確にミスがなく味方へつなげる判断力とキック精度が求められるでしょう。
ポジショニング
敵の攻撃に合わせて最も守りやすい位置を確保することがポジショニングです。ポジショニングがうまくいかないゴールキーパーは、キャッチングやセービングの技術が優れていても試合でその能力を最大限に生かすことができません。ゴールが決まるか、守れるかということは、すでにシュートを打たれる前に大体決まっているのです。常に自分の位置が、ゴールに対してどこにいるかを確認しておく必要があります。まずしなければいけないことは、ゴールマウスを守ることです。
ゴールキーパーの資質
判断力があるか
セービングのために身を投げ出して、ジャンプやキャッチングなどゴールキーパーには、いつも危険が伴います。しかし怖がっていては、この重要なポジションは務まりません。もし判断に迷いが出たら確実にできるプレーを選ぶのが鉄則です。
相手のフォワードの癖や、相手チームの攻めの方法、ボールの集める場所、シュートの力、足の速さなどを見極めることなどを試合中にできれば、こちらが優位です。そして大会などでは前の試合を見てチェックしておくという姿勢は必要でしょう。相手を知ることは、予測もしやすく、より思いきったプレーにつながります。いつもよりプレーの幅も広がり、そこからは練習で鍛えた技術を使うといいでしょう。