SAP ERP在庫管理:コンセプト:プラント
0 840

SAP ECCは柔軟性のために、プラントという仮想組織単位を使用して、品目の管理を行います。

プラントは、次の領域で重要な役割を果たします。

  • 品目評価
    評価レベルがプラントの場合、在庫品目は、プラントレベルで評価されます。 評価レベルがプラントの場合、各プラントに対して品目単価を定義することができます。 各プラントは、独自の勘定設定を登録することができます。
  • 在庫管理
    在庫品目はプラント内で管理されます。
  • MRP
    品目計画は各プラントに対して計画されます。
  • 生産
    原価計算において、評価価格のみがプラントに定義されています。
    また、プラントがプラント保全計画タスクを実行する場合、プラントは保全計画プラントとして定義されます。 保全計画プラントは、他のプラント (更新プラント) に対して計画タスクを実行することもできます。

SAP ERP企業構造におけるプラントの位置付けを概念図で表現すると、下記のようになります。

プラントは、基本的にはどのようなレベルや範囲に対しても設定できます。すなわち、利用する企業の考え方によっては、MRPを重視したり、在庫評価範囲を重視したり、様々な設定が可能です。 在庫の最適化を図るために、物理的に離れた場所をただ一つのプラントで管理することができる企業もあれば、きめ細かい生産管理を行えるようにするために、製品毎にプラントを設定する企業もあります。

0 840
みんなのツイート (0)

関連サマリー


  • MM 0 Votes 2126 閲覧数


    このトピックでは、請求書照合画面の画面項目を取り上げて説明します。

    画面レイアウト

    購買発注参照タブ購買発注参照一覧

    購買発注参照一覧に入力可能な画面項目としては、主に、金額、数量、税コードなどがあります。

    金額

    ここで入力される金額は、伝票通貨ベースの請求金額になります。下記のように項目値が自動提案されます。

    トランザクション区分入庫区分ERS計算式請求--数量×発注価格クレジットメモ--請求済金額×数量÷請求済数量追加請求--0追加クレジットメモ--0(?)数量

    ここで入力される数量は、発注単位を単位とする請求数量です。下記のように項目値が自動提案されます。

    トランザクション区分入庫区分ERS計算式請求YES-入庫済数量-請求済数量NO発注数量-請求済数量クレジットメモYESYES請求済数量-入庫済数量
    (入庫が先にキャンセルされる場合がある)NO請求済数量-発注済数量(?)
    (発注が先にキャンセルされる場合がある)-NO請求済数量追加請求--請求済数量追加クレジットメモ--請求済数量


  • MM 0 Votes 1201 閲覧数


    概要No.技術名称名称テキストテーブル説明1MARA品目一般データMAKT品目の基本情報が格納されます2MARC品目プラントデータ-プラント別に管理される品目の情報が格納されます3MARD品目保管場所データ-保管場所別に管理される品目在庫情報が格納されます4MARM品目数量単位-品目の数量単位情報が格納されます5MBEW品目評価-品目の評価金額情報が格納されます6MCHB品目ロット在庫-ロット別に管理される品目在庫情報が格納されます7MLGN倉庫番号別品目データ-別に管理される品目在庫情報がが格納されます関連図

    以下の図で仕入先マスタの各テーブルの関連関係を示します。

    詳細

    このセクションでは各テーブル項目を抜粋して順次説明していきます。

    (編集中)


  • MM 0 Votes 2274 閲覧数


    購買情報 は、購買管理 のための情報を提供します。 購買情報には、仕入先の品目の現在価格など、特定の品目とその品目の仕入先 (供給元) に関するデータが含まれます。

    概要

    以下の図で購買情報の各テーブルの関連関係を示します。

    EIPA購買発注価格履歴: 購買情報

    詳細

    このセクションでは各テーブル項目を抜粋して順次説明していきます。

    (編集中)


  • MM 0 Votes 3073 閲覧数


    概要テーブル一覧

    以下の表でテーブル一覧を示します。

    No.技術名称名称説明1EKKO購買伝票ヘッダ-2EKPO購買伝票明細-3EKET分納契約納入日程行-4EKKN購買伝票勘定設定-5EKBE購買伝票別の履歴-6EKBZ購買伝票別の履歴: 配送費用-テーブル関連図

    以下の図で購買発注伝票の各テーブルの関連関係を示します。

    詳細

    このセクションでは各テーブル項目を抜粋して順次説明していきます。

    EKPO組織関連情報BUKRS会社コードWERKSプラントLGORT保管場所KO_PRCTR利益センタ請求関連情報REPOS請求書受領
    この明細に請求書受領があるかないかを示す区分です。WEBRE入庫基準請求書
    この明細の請求書受領が入庫を基準にしているかどうかを示す区分です。EREKZ 請求書処理完了区分
    この明細の最終の請求書を仕入先から受領したので、これ以降の請求書がないことを示す区分です。
    このフラグは、購買伝票登録変更(ME21N/ME22N)や請求書照合(MIRO)で設定可能であり、フラグが設定された場合のSAP標準機能は以下のような動きを取ります:請求書照合(MIRO)で実際の未請求分の請求や追加請求などを行うことが可能です。購買伝票一覧(ME2N)で実際に未請求分が残っていてもレポートの未請求(数量)と未請求(金額)欄はつねに0の出力となります。


  • MM 0 Votes 1903 閲覧数


    このトピックでは、移動タイプによる制御に関するテーブルを抜粋して説明します。 (随時更新中)

    概要テーブル一覧No.技術名称名称テキストテーブル説明1T156移動タイプT156HT/T156T-2T156X内部処理キー修正--3T156W転記ストリング値--4T156SY移動タイプ: 数量/金額更新--詳細T156

    移動タイプ

    関連IMG

    在庫/購買管理 → 在庫管理/実地棚卸 → 移動タイプ → コピー/変更: 移動タイプ項目一覧No.PK技術名称名称説明1○BWART移動タイプ-2 SHKZG借方/貸方-3 KZWES入庫保留在庫-4 KZVBU消費転記区分-5 XSTBW取消移動タイプ-6 XWSBR入庫基準請求-7 XKOKO原価要素勘定------


  • MM 0 Votes 2635 閲覧数


    このトピックでは、請求書照合伝票(略:IR伝票)が関わる各標準テーブルを取り上げて説明します。 

    概要テーブル一覧

    以下の表でテーブル一覧を示します。

    No.技術名称名称説明1RBKP伝票ヘッダ:請求書受領-2RSEG伝票明細:請求書受領-3RBMA伝票明細:品目の受領請求書-4RBCO伝票明細、請求書受領、勘定設定-5RBTX税: 請求書受領-6RBWS源泉徴収税データ、請求書受領-テーブル関連図

    以下の図で請求書照合の各テーブルの関連関係を示します。

    詳細

    このセクションでは各テーブルの主要項目を抜粋して順次説明していきます。

    RBKPテーブル

    IR伝票のヘッダ情報はこのテーブルに格納されます。

    項目一覧No.PK技術名称名称説明1○BELNR請求書伝票番号-2○GJAHR会計年度-3 BLART伝票タイプ-4 BLDAT伝票日付-5 BUDAT転記日付-6 VGART取引タイプ-7 XBLNR参照伝票番号-8 BUKRS会社コード-9 LIFNR請求元-10 WAERS通貨コード-11 RMWWR請求書総額-12 BEZNK計画外配送費用-13 WMWST1消費税-14 MWSKZ1税コード-15 ZTERM支払条件-16 XRECH区分: 請求書転記-17 BKTXT伝票ヘッダ Text-18 STBLG反対仕訳伝票No-19 STJAH反対仕訳伝票の会計年度-20 IVTYP請求書照合カテゴリ-21 RBSTAT請求書伝票ステータス-22 KNUMVE伝票条件-23 ZUONRソートキー-24 ZLSPR支払保留-25 ZLSCH支払方法-26 ZFBDT支払基準日-27 ・・・--キー項目

    キー項目としては、主に請求書伝票番号、会計年度があります。 伝票番号は会計年度別に自動採番されます。

    システム属性BLART(伝票タイプ)
    転記される会計伝票の分類です。ここではおもにREになります。
    MIRO画面→「詳細データ」タブ→「伝票タイプ」で指定することができます。VGART(取引タイプ)
    主に以下のような値が設定されます。RD 請求/追加請求の場合RS クレジットメモ/追加クレジットメモの場合IVTYP(請求書照合)
    このテーブル項目の値からIR伝票の作成方法(ERS/オンライン/未転記から転記など)を確認することができます。XRECH(区分: 請求書転記)
    IR伝票が転記されたらこのテーブル項目に'X'が設定されます。RBSTAT(請求書伝票ステータス)
    IR伝票の現在のステータスを確認できます。詳細は36をご参考ください。支払情報ZTERM(支払条件)
    仕様か不具合かは不明だが、会計伝票が転記された時点でこのテーブル項目の値がクリアされます。ZLSPR(支払保留)ZLSCH(支払方法)ZFBDT(支払基準日)関連伝票情報STBLG(反対仕訳伝票No)/STJAH(反対仕訳伝票の会計年度)
    IR伝票がMR8Mで取消された場合、互いに相手の伝票情報をこのテーブル項目に格納されます。ユーザ入力参考情報XBLNR(参照伝票番号)
    MIRO画面→「基本データ」タブ→「参照伝票」で手入力された値はこの項目に格納されます。
    運用上では仕入先から発行された請求書番号や領収書番号を入力されることがよくあります。BKTXT(伝票ヘッダText)
    MIRO画面→「詳細データ」タブ→「ヘッダテキスト」で手入力された値はこの項目に格納されます。ZUONR(ソートキー) 
    MIRO画面→「詳細データ」タブ→「ソートキー」で手入力された値はこの項目に格納されます。RSEGテーブル

    IR伝票の購買発注参照タブ明細はこのテーブルに格納されます。

    項目一覧No.PK技術名称名称説明1○BELNR請求書伝票番号-2○GJAHR会計年度-3○BUZEI明細-4 EBELN購買伝票番号-5 EBELP購買伝票の明細番号-6 MATNR品目コード-7 BWKEY評価レベル-8 BWTAR評価タイプ-9 BUKRS会社コード-10 WERKSプラント-11 WRBTR金額-12 SHKZG借方/貸方-13 MWSKZ税コード-14 MENGE数量-17 BSTME発注単位-15 BPMNGOPUでの数量-16 BPRME発注価格単位-17 LBKUM前会計期間在庫-18 MEINS基本単位-19 PSTYP明細カテゴリ-20 KNTTP勘定設定 Categ.-21 BKLAS評価クラス-22 EREKZ最終請求書-23 SPGRG発注価格単位-24 LFBNR参照伝票の伝票番号-25 LFGJA参照伝票の会計年度-26 LFPOS参照伝票の明細-27 ・・・--RBMAテーブル

    IR伝票の品目タブ明細はこのテーブルに格納されます。

    項目一覧No.PK技術名称名称説明1○BELNR請求書伝票番号-2○GJAHR会計年度-3○BUZEI明細-4 WRBTR金額-5 SHKZG借方/貸方-6 MATNR品目コード-7 BWKEY評価レベル-8 BWTAR評価タイプ-9 MENGE数量-10 MEINS基本単位-11 MWSKZ税コード-12 PEINH価格単位-13 LBKUM在庫数量合計-14 VRKUM前会計期間在庫-15 SALK3合計額-16 VMSAL前期合計額-17 ・・・--RBCOテーブル

    IR伝票のG/L勘定コードタブ明細はこのテーブルに格納されます。

    項目一覧No.PK技術名称名称説明1○BELNR請求書伝票番号-2○GJAHR会計年度-3○BUZEI明細-4 EBELN購買伝票番号-5 EBELP購買伝票の明細番号-6 MATNR品目コード-7 BWKEY評価レベル-8 BWTAR評価タイプ-9 BUKRS会社コード-10 WERKSプラント-11 WRBTR金額-12 SHKZG借方/貸方-13 MWSKZ税コード-14 MENGE数量-17 BSTME発注単位-15 BPMNGOPUでの数量-16 BPRME発注価格単位-17 LBKUM前会計期間在庫-18 MEINS基本単位-19 PSTYP明細カテゴリ-20 KNTTP勘定設定 Categ.-21 BKLAS評価クラス-22 EREKZ最終請求書-23 SPGRG発注価格単位-24 LFBNR参照伝票の伝票番号-25 LFGJA参照伝票の会計年度-26 LFPOS参照伝票の明細-27 ・・・--

    請求書照合伝票の税明細情報を格納します。MIRO画面では該当情報が以下のように表示されます。

    項目一覧No.PK技術名称名称説明1○BELNR請求書伝票番号-2○GJAHR会計年度-3○MWSKZ税コード-4○BUZEI明細-5 WMWST消費税額-6 ・・・--キー項目

    キー項目としては、主に請求書伝票番号、会計年度、税コードがあります。 伝票で税コードが同じ明細が複数存在する場合でも、税コード単位で税額情報を纏めて本テーブルに登録されます。


  • MM 0 Votes 1425 閲覧数


    MIROにおける自動仕訳処理は伝票明細単位で行います。

    伝票明細勘定設定カテゴリ分類金額ストリング判定要素購買発注参照在庫勘定仕切金額RE01品目の原価管理区分
    トランザクション区分
    入庫済数量
    品目在庫配送費用RE09固定資産仕切金額RE11※配送費用RE13※倉庫仕切金額RE21※配送費用RE22※品目タブ--RE07品目の原価管理区分
    トランザクション区分
    品目在庫勘定タブ--RE08-1.購買発注参照(在庫品)1-1.移動平均原価品目1-1-1.請求

    入力した数量は伝票転記時に請求済数量に計上されます。 入庫基準請求書照合である購買発注の場合、入庫済-請求済の数量分を超えた数値を入力できない。 入庫基準請求書照合でない購買発注の場合、購買数量-請求済の数量分を超えた数値を入力できない。

    請求金額の内訳相手勘定1.未入庫数量分の金額按分WRX入庫/請求仮勘定2.入庫済数量分の金額按分 2.1入庫価格分WRX入庫/請求仮勘定2.2入庫価格差異分 2.2.1入力数量の在庫存在分BSX在庫勘定2.2.2入力数量の在庫不足分PRD価格差異勘定1-1-2.追加請求請求金額の内訳相手勘定1.未入庫数量分の金額按分WRX入庫/請求仮勘定2.入庫済数量分の金額按分 2.1.入力数量の在庫存在分BSX在庫勘定2.2.入力数量の在庫不足分PRD価格差異勘定1-1-3.クレジットメモ1.未入庫数量分の金額按分 1.1.仮請求請求金額分WRX入庫/請求仮勘定1.2.請求金額差異分PRD価格差異勘定2.入庫済数量分の金額按分 2.1.入力数量の在庫存在分BSX在庫勘定2.2.入力数量の在庫不足分PRD価格差異勘定1-1-4.追加クレジット請求金額の内訳相手勘定1.未入庫数量分の金額按分WRX入庫/請求仮勘定2.入庫済数量分の金額按分 2.1.入力数量の在庫存在分BSX在庫勘定2.2.入力数量の在庫不足分PRD価格差異勘定1-1-5.仕訳例No.プロセス入力仕訳備考数量金額借方貸方1.購買発注6箱60000円---2.入庫13箱自動BSX30,000円WRX30,000円-3.請求15箱55,000円WRX52,000円XXX55,000円非入庫基準分:55,000×(5箱-3箱)÷5箱
    入庫基準分:30,000円BSX1,800PRD1,200


  • MM 0 Votes 1599 閲覧数


    ステータス一覧

    請求書照合伝票のステータスは、大きく分けると以下の三つに分類されます。

    仮保存未転記転記済値意味オペレーション金額チェック購買履歴生成有無会計伝票生成有無A未転記MIR7保存ボタン押下無有(保留)無B未転記/完了MIR7「完了として保存」ボタン押下有有(保留)有(未転記)C未転記/保留MIR7仮保存ボタン押下無無無D入力済/保留MIRO仮保存ボタン押下無無無5転記済MIR7転記ボタン押下有有有(転記済)MIRO保存ボタン押下有有有(転記済)ステータス遷移保留
    →OpenFI呼び出し無しC(未転記/保留)D(入力済/保留)未転記A(未転記)B(未転記/完了)5(転記済)ステータス変更履歴の確認

    請求伝票の変更は変更文書ヘッダ(CDHDR)と変更文書明細(CDPOS)に記録されるため、そこから、ステータス変更前後の値、変更者、変更日などの情報を確認することができます。

    以下は請求伝票ステータスが変更した際に変更文書テーブルに登録されたデータのイメージです

    変更文書明細(CDPOS)

    テーブル項目データイメージ説明オブジェクトクラス(OBJECTCLASS)INCOMINGINVOICE固定値オブジェクトID(OBJECTID)51100002782014文書番号()30050内部採番テーブル名(TABNAME)RBKP固定値テーブルキー(TABKEY)30051100002782014クライアント+請求伝票番号+会計年度項目名(RBSTAT)RBSTAT固定値変更区分(CHNGIND)U固定値新値(VALUE_NEW)D変更後のステータス値新値(VALUE_NEW)D変更後のステータス値

    変更文書ヘッダ(CDHDR)

    テーブル項目データイメージ説明オブジェクトクラス(OBJECTCLASS)INCOMINGINVOICE固定値オブジェクトID(OBJECTID)51100002782014文書番号()30050内部採番更新者(USERNAME)WenF伝票オペレータのログインID日付(UDATE)2014/08/01伝票オペレーション日付時刻(UTIME)12:12:22伝票オペレーションの時刻