よく出てくる音楽標語・記号
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市販の譜面を購入して活用しようとしたときに、そこに記されている音楽標語や記号の意味がよくわからないことがあります。
英語のものはわかりやすいですが、イタリア語が多く感覚的にもわかりにくいものです。
初心者が使う譜面にもよく出てくる基本的ではあるが分かりにくい音楽用語についてまとめてみます。

速度標語

速度標語には楽曲全体の速度を示すものと曲の一部分での変化を指示するものがあります。

楽曲全体の速度

楽曲全体の速度は例えば♩=XXX(1分間に四分音符XXX)などと数字で表すこともありますが、速度標語の場合は感覚的なものなので、それぞれを正確に数字に置き換えることはできません。

遅い順に主なものを並べてみます。

曲の一部分での変化を指示するもの

速度標語読み方意味
極めて遅いLargoラルゴ非常にゆったりと遅く
Adagioアダージョ遅く
Lentレント遅く
遅いLarghettoラルゲットラルゴよりやや速く
Adagiettoアダージエットアダージョよりやや速く
やや遅いAndanteアンダンテ歩くような速さで
中くらいの速さAndantinoアンダンティーノアンダンテよりやや速く
Moderatoモデラート中庸の速さで
やや速いAllegrettoアレグレットやや快速に
速いAllegroアレグロ快速に
より速いVivacheヴィヴァーチェ速く、生き生きと
Prestoプレストきわめて速く
もっとも速いAllegrissimoアレグリッシモ極めて快速に
Vivavissimoヴィヴァチシモきわめて速く

  • più :いっそう、さらに
  • meno:より少なく

強弱記号・標語

速度標語読み方意味
accelerando (accel.)アッチェレランドだんだん速く
più mosso
ピウ モッソ今までより速く
ritardando (rit.)リタルダンドだんだん遅く
rallentando (rall.)ラレンタンド
だんだん遅く
meno mossoメノ モッソ今までより遅く
ritenuto (riten.)リテヌートただちにに遅くする
a tempoア テンポ元の速さで
Tempo Ⅰ
テンポ 1最初の速さで
Tempo rubato
テンポ ルバート自由なテンポで
Tempo guestテンポ ジュスト正確なテンポで
強弱記号・標語読み方意味
pppピアノピアニシモ、ピアニシシモこの上なく弱く
ppピアニシモきわめて弱く
pピアノ弱く
mpメゾピアノやや弱く
mfメゾフォルテやや強く
fフォルテ強く
ffフォルテシモきわめて強く
fffフォルテフォルテシモ、フォルテシシモこの上なく強く
sfスフォルツァードその音を特に強く
sfzスフォルツァンドその音を特に強く
fzフォルツァートその音を特に強く
fpフォルテピアノ強くすぐ弱く
cresc.クレッシェンドだんだん強く
poco a poco cresc.ポーコ ア ポーコ クレシェンド少しずつだんだん強く
molto cresc.モルト クレシェンドきわめてだんだん強く
dim.ディミヌエンドだんだん弱く
decrees.デクレシェンドだんだん弱く
poco a poco dim.ポーコ ア ポーコ ディミヌエンド少しずつだんだん弱く
  • poco:少し
  • poco a poco:少しずつ
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  • 音楽 H 0 Votes 4227 閲覧数


    ポピュラー音楽系の譜面では「C」「F」「G7」などの文字が振られているのをよく見ます。
    これはコードネーム(以下コード)というもので、メロディに対してどのようなハーモニー(和音)が付いているのか、あるいは作者が付けてほしいハーモニーを表す記号です。

    コードとは

    コードは1文字またはそれに付随する文字や数字を使って簡単に和音の構成音を表すことができる、大変便利なものです。
    メロディーとコードだけが記されて入れば、それだけで伴奏をしたり、アンサンブルをしたりすることができます。

    雑誌の付録や楽譜サイトなどには、歌詞にコードが振ってラウだけの簡単な楽譜もあります。
    曲のメロディーを知って入れば、それだけでピアノやギターで伴奏をすることが可能です。

    簡単ではありますが、実は奥が深いのがコードです。
    時には見たこともないような、複雑なコードに遭遇することもあります。
    しかし、記されている文字の意味がわかり、仕組みがわかれば、どんなコードでも何の音を弾けば良いのかわかるという大変便利なものです。

    たくさんのコードがありますが、このトピックでは最も基本的なコード、主要三和音(スリーコード)について解説します。
    主要三和音(スリーコード)を押さえておくだけで弾ける曲はたくさんあり、また作曲することも可能です。

    音名

    コードを理解する上で基本である音名について確認しておきます。

    *この図のアラビア数字は音階上の度数を表しています。
     Ⅰ(1度)Ⅱ(2度)…

    コードを構成する音根音(ルート)を基準にして和音は作られます。
    コードネームを表すアルファベットは基準となる根音を表しています。

    下から、根音、第3音、第5音、第7音が重ねられます。

    例)コード「C7」を構成する音
    基本的なコードは、このような音で構成されています。

    なお、
    3つの音で構成される和音を三和音
    4つの音で構成される和音を四和音 といいます。

    主要三和音(スリーコード)

    ひとつの楽曲の譜面を見渡してみると、非常に頻繁に出てくるコードが3つあります。
    この3つのコードが主要三和音(スリーコード)です。

    主要三和音(スリーコード)の種類と機能Tonic (T.) トニック
         主和音。Ⅰ度の音の上に構成される三和音。調(Key)を決定する最も重要な和音。曲の最後はトニックが多い。Subdominant (S.) サブドミナント
         下属和音。Ⅳ度の音の上に構成される三和音。トニックにもドミナントにも進行することができる。Dominant (D.) ドミナント
         属和音。Ⅴ度の音の上に構成される三和音。トニックへの進行指向が強い。
         第7音を加えたⅤ7(属7)の四和音で使われることが多い。

    例1)C major (ハ長調)

    例2)A minor (イ短調)

    それぞれのコードはルートを最低音として構成されますが、実際の演奏では転回形を駆使して自然につなげていきます。

    <演奏例>

    V7は四和音ですが、実際には4つの音全てを弾くこともありますが、第5音を省略することが多いです。

    各調の主要三和音 基本形・転回形一覧

       左から 基本形 第一転回形 第二転回形

    コードの中には「GonB」「Am/E」という形のものがあります。
    「on」や「/」の後の文字は、ベース音で弾く音を指定したものです。
    詳しくは別のトピックで解説したいと思います。


  • 音楽 H 0 Votes 813 閲覧数


    キーボードのためのフィンガートレーニング、短調の各調のスケールとカデンツを紹介します。

    短調にはそれぞれの調に3種類のスケールがあります。

    和声的短音階(ハーモニック・マイナー・スケール)自然的短音階(ナチュラル・マイナー・スケール)旋律的短音階(メロディック・マイナー・スケール)

    ここでは、基本として和声的短音階(ハーモニック・マイナー・スケール)の練習をしましょう。
    自然的短音階と旋律的短音階は別のサマリーで紹介します。

    練習の仕方は長調と同じです。
    指番号は参考にしてください。

    短調のスケール・カデンツー和声的短音階(ハーモニック・マイナー・スケール)イ短調(A minor)

    ホ短調(E minor)
    ロ短調(B minor)
    嬰へ短調(F# minor)
    嬰ハ短調(C# minor)
    嬰ト短調(G# minor)=A♭ minor
    嬰ニ短調(D# minor)=E♭ minor
    嬰イ短調(A# minor)=B♭ minor
    ニ短調(D minor)
    ト短調(G minor)
    ハ短調(C minor)
    へ短調(F minor)
    変ロ短調(B♭ minor)=A# minor
    変ホ短調(E♭ minor)=D# minor
    変イ短調(A♭ minor)=G# minor

    ※嬰ト短調と変イ短調、嬰ニ短調と変ホ短調、嬰イ短調と変ロ短調は異名同音音階(エンハーモニック)です。


  • 音楽 H 0 Votes 370 閲覧数


    テンション・コードとは

    コード・ネームのなかには、「9」「11」「13」などの数字や、さらに「♭」「#」などの変化記号が付いているものがあります。
    この数字と変化記号はテンション・ノートを表したもので、このようなコードをテンション・コードといいます。

    テンション=緊張を感じさせる音を加えることで、豊かなサウンドを生み出せるものです。
    テンションは難しいというイメージもあり、避けて通りたい気持ちにもなりますが、テンション・コードを押さえておくことで、楽しめる音楽の幅が広がるので、是非覚えておきたいものです。
    特にジャズ系の曲ではテンション・コードなしでは成り立たないと言ってもいいくらいです。

    テンション・ノートの扱いには細かい決まりごとがあり、理論的に理解しておくに越したことはありませんが、まずは理屈よりも目の前にある譜面が表している音がわかることが大切です。
    このサマリーでは、難しい理論は抜きにして、譜面に記されているコードが弾けることを目標に解説します。

    テンション・コードを含んだ曲を弾き込んでいくうちに、感覚的に身につくものがあります。
    身体や耳の感覚で覚えることで、自然にテンションのセンスが身についていきます。

    テンションの種類9th♭9th#9th11th#11th13th♭13th数字と変化記号の意味

    上記の数字+変化記号が表しているのは、ルート(根音)からの音程(インターバル)です。

    1オクターブが完全8度なので、

    9th=1オクターブ+長2度11th=1オクターブ+完全4度13th=1オクターブ+長6度

    ♭がつけば半音下の音、#がつけば半音上の音

    ♭9th=1オクターブ+短2度#9th=1オクターブ+増2度#11th=1オクターブ+増4度♭13th=1オクターブ+増6度

    「C(ド)」の音に対しては、それぞれ次のようになります。

    コードを例にすると

    すべてのテンション・コードで、同じように音が重ねられます。

    さらに次のような分類もされます。

    ナチュラル・テンション:9th, #11th, 13thオルタード・テンション:♭9th, #9th, ♭13th

    これらのテンション・ノートは単独で使われることもあれば、いくつか組み合わされて使われることもあります。

    コードの種類と使われるテンション・ノート

    コードの種類(役割)によって、使われるテンションは原則として大体決まっています
    参考までに、以下に主なものを紹介しておきます。
    ただし、意図的に原則以外のものを使用することも少なからずあります。
    下記以外にも、色々なパターンがありますが、ごく基本的な、よく出てくるものだけを揚げておきます。

    <メジャー・キー(長調)のダイアトニック・コード>コードC major(ハ長調)の例使われるテンション・ノートⅠ, Ⅰ6, ⅠM7
    C , C6, CM79, (#11), 13Ⅱm7Dm79, 11Ⅲm7Em7(9), 11ⅣM7, Ⅳ6FM7, F69, #11, 13Ⅴ7G79, ♭9, #9, #11, 13, ♭13Ⅵm7
    Am7
    9, 11 Ⅶm7(♭5)BM7(♭5)11, ♭13<マイナー・キー(短調)のダイアトニック・コード>コードA minor(イ短調)の例使われるテンション・ノートⅠm7Am79, 11, (♭13)Ⅱm7(♭5)Bm7(♭5)(9), 11, ♭13♭ⅢM7, ♭Ⅲ6
    CM7, C69, #11, 13Ⅳm7, Ⅳm6Dm7, Dm69,11V7E7♭9, #9, (#11)♭ⅥM7FM79, #11, 13, ♭13Ⅵm7(♭5)Fm7(♭5)9,11♭Ⅶ7G79, #11, 13ⅦdimG#dim♭13

    *ダイアトニック・コード:音階上にできるコードのこと

    例)C major ,A minor  の音階上のコード

    <三和音>

    <四和音>


  • 音楽 H 0 Votes 165 閲覧数


    いろいろな状況で家にピアノがある方はたくさんいると思います。
    ピアノを持っていて普段弾いている方もいるでしょう。
    あるいは昔習ったから、子供が習っていたからピアノが家にあるけれども長いこと蓋も開けてなくて、上に物が置かれているという方も少なくないでしょう。

    電子ピアノであれば、これは電気製品なので特別なメンテナンスは必要ありませんが電気製品と同様に寿命があります。
    ピアノは高価な買い物ですが、きちんとメンテナンスを続けていけば一生使えるといっても過言ではありません。
    少し放置してしまったピアノも早めにメンテナンスをすることで、良い音をよみがえらせ長く使うことができるようになります。

    調律

    ピアノのメンテナンスというと主には調律をさします。
    もちろん、綺麗に磨いたり、埃が入らないように気をつけたりということもありますが、ピアノを大切に使うためには調律が一番大切です。

    なぜ調律をするのか

    ピアノは鍵盤を弾くことによって張ってある弦をハンマーで叩いて音を鳴らすしくみの楽器です。
    常に弦は強い力で引っ張られ緊張状態にあります。
    弾くことによって、あるいは弾かなくても、自然に弦は緩んできます。
    6本弦のギターでも弾くたびにピッチの調整が必要です。
    ピアノの弦は230本ではるかに大きな緊張状態にあります。
    緩んでくるとピッチが下がってきます。
    一つの音に使われている複数の弦の緩み具合の違いによって、音がうねって変な響きにもなってきます。
    これが、狂っているという状態です。
    (一つの音の複数の弦のピッチをわざとずらして音をうねらせるホンキートンクという調律もありますが。)
    この弦の張り具合を調整してピッチを正確に直してやるのが調律です。

    調律の頻度普段弾いているピアノ

    一般的な目安としては1年に1回が最適と思われます。
    しかし、1年経っていなくても、音が狂っていると感じた時には調律をすることをお勧めします。
    新しいピアノでは、まだ弦が落ち着いていないので、早めに音の狂いを感じることがあります。
    また、引越しなどで運搬・移動した場合にも狂いが生じますので、引越し完了後、置き場所をきちんと決めたところで調律をすると良いです。

    あまり弾かないピアノ

    普段弾かないピアノを定期的に調律するのは費用の面でも難しいかもしれません。
    しかし、あまり長い間放置すると、下がりすぎたピッチを元に戻すのにピアノに負担をかけることになります。
    また一旦調律しても狂いやすくなるうえ、緩み方が大きくなると一度で直すのは不可能です。
    ですから5年、10年と放置しておくのはお勧めできません。
    ピアノの状態にもよるので、調律の時に、調律師さんに状況を説明して次の調律の時期を決めていけば良いでしょう。

    調律とともに行うメンテナンス

    調律の時には、ピッチの調整以外にも必要に応じて様々なメンテナンスを行います。

    整調

    ピアノは数多くの部品でできており、鍵盤やハンマー、ペダルなど弾く時に動かす部分も使っているうちに、劣化したり動きが悪くなったりします。
    これらの演奏に重要な部品の動きを調整して最適な弾き心地に調整するのが整調です。

    清掃

    長年の間には埃がたまったり、弦が錆びたり、フェルトが痛んだり、カビが生えたりすることもあります。
    こういうところもチェックし、必要があれば部品を交換することもあります。
    特に湿度の高いところで使用していたり、海の近くなど空気中に塩分が多い地域では傷みやすい傾向にあります。

    ピアノを大切にするために環境を整える

    定期的な調律、メンテナンスをしていればずっと良い状況を保っていけるのがピアノなどアコースティック楽器の良いところです。
    調律師さんにメンテナンスしてもらうだけでなく、普段から湿度を適当に保ったり、潮風に触れないようになど良い環境を整えることもピアノを良い状態で使い続けるためには大切です。

    置き場所もキッチンからの蒸気が流れてくるような場所はピアノを劣化させてしまいます。
    ちなみに、湿度は50が最適なので、除湿や加湿で調整しましょう。
    ピアノはきちんと日頃から管理をして、定期的なメンテナンスをして大切にに長く使っていきたいものです。


  • 音楽 H 0 Votes 234 閲覧数



    そんな時に、譜面が読めないこと、理解できないことが壁になることがあります。
    もっと譜面が読めれば、より楽しむことができるのにということもあるでしょう。
    誰でも小学校や中学校の音楽の授業で譜面を読んだ経験はあると思いますが、それだけでは身についていないのが現実です。


    楽譜サイトや歌詞サイトなどにはメロディーとコードだけの譜面もあります。

    簡単な譜面でより音楽を楽しむことができるように、押さえておきたい基本的な楽譜の知識、音名・調性・調号について紹介します。音名


    ドレミファソラシドの音階を習って歌った方がほとんどでしょう。
    ドレミ〜はイタリア語ですが、英語読みをすることもかなり一般的になっています。
    またクラシックを勉強してきた方はドイツ語の音名を使います。
    そして、現在でも調性を表す場合には、日本語の音名(ハニホヘトイロハ)が使われます。

    各言語での音名

    ここからは、ポピュラー系で一般的な英語の音名を使用します。

    鍵盤に当てはめてみます。


    そのために使われるのが、#(シャープ)、♭(フラット)の変化記号です。

    #(シャープ):音を半音高くする
    ♭(フラット):音を半音低くする
     変化記号を使用すればすべての音を表現することができます。調号と調性楽譜のいちばん最初の小節の音部記号(ト音記号やヘ音記号)の隣に、#や♭
    これが調性を表す調号です。

    調性はKEY
    それぞれ#あるいは♭がいくつついているかで調性が決まるので、調号を見れば調性がわかります。
    五線上の#や♭が記されている音は、特に記譜上の指示がなければ、ずっと一曲を通してそれぞれ#や♭をつけた音で表現します。


    調号がないものはハ長調またはイ短調です。

    <長調>シャープ系長調
    フラット系長調
    <短調>シャープ系短調
    フラット系短調

    嬰:#の意味(例)嬰へ=F#変:♭の意味(例)変ロ=B♭


    D♭=C# G♭=F# C♭=B B♭=A# E♭=D# A♭=G#

    簡単に音名・調性・調号について紹介いたしました。


  • 音楽 H 0 Votes 383 閲覧数


    短調のスケールには3つの種類があります。

    和声的短音階(ハーモニック・マイナー・スケール)自然的短音階(ナチュラル・マイナー・スケール)旋律的短音階(メロディック・マイナー・スケール)

    基本的な和声的短音階の練習ができたら、続いて自然的短音階と旋律的短音階も練習しましょう。
    旋律的短音階は高い音に上がる時と、低い音に下がる時との違いを覚えましょう。

    1オクターブが弾けたら、2オクターブにしたり、カデンツをつけた練習もしましょう。

    短調のスケールイ短調(A minor)
     <自然的短音階>        <旋律的短音階>

    ホ短調(E minor)
     <自然的短音階>        <旋律的短音階>

    ロ短調(B minor)
     <自然的短音階>        <旋律的短音階>
    嬰へ短調(F# minor)
     <自然的短音階>        <旋律的短音階>
    嬰ハ短調(C# minor)
     <自然的短音階>        <旋律的短音階>

    嬰ト短調(G# minor)=A♭ minor
     <自然的短音階>        <旋律的短音階>
    嬰ニ短調(D# minor)=E♭ minor
     <自然的短音階>        <旋律的短音階>
    嬰イ短調(A# minor)=B♭ minor
     <自然的短音階>        <旋律的短音階>
    ニ短調(D minor)
     <自然的短音階>        <旋律的短音階>
    ト短調(G minor)
     <自然的短音階>        <旋律的短音階>
    ハ短調(C minor)
     <自然的短音階>        <旋律的短音階>
    へ短調(F minor)
     <自然的短音階>        <旋律的短音階>

    変ロ短調(B♭ minor)=A# minor
     <自然的短音階>        <旋律的短音階>
    変ホ短調(E♭ minor)=D#minor
     <自然的短音階>        <旋律的短音階>
    変イ短調(B♭ minor)=A# minor


  • 音楽 H 0 Votes 907 閲覧数


    スケールとカデンツを練習しよう

    キーボード初心者のための基礎的なフィンガートレーニングとして、全調のスケールとカデンツを紹介します。

    独学でキーボードを練習している初心者の方も、早く好きな曲を弾けるようになりたい、もう少し上手になってバンドやアンサンブルを楽しみたいと思います。
    ひたすら好きな曲の譜面に向かって練習をしても、基礎的な指のトレーニングができていないと、なかなか思うように上達はしません。

    キーボードを弾くためのもっとも基礎的なフィンガートレーニングはスケールとカデンツを何度も練習して指で覚えることです。
    とても地道な練習ですが、日々トレーニングを重ねることで、やがて成果があらわれ、いろいろな曲を弾くのに役立ちます。

    このサマリーでは、まず長調(メジャー・スケール)のスケールとカデンツを掲載します。
    #や♭がたくさんの調(キー)は難しいので、まず簡単な調からひとつづつ攻略していってください。

    スケール:音階のこと。カデンツ:終止形 いろいろな終止形がありますが、ここでは代表的な「Ⅰ-Ⅳ-C/Ⅴ-Ⅴ7-C」を採用しました。練習の仕方

    練習のやり方は、それぞれのレベルに合わせて選んでください。

    スケール1オクターブの繰り返し練習スケール2オクターブの繰り返し練習カデンツの練習スケールとカデンツを組み合わせた練習メトロノームやリズムマシン、キーボードの自動演奏機能などを駆使してテンポキープの練習リズムを変える、左右を3度(6度)ずらす、オクターブ上、下で弾く、etc.

    指番号を振っておきましたので、こちらも参考にしてください。

    <指番号>

    左手                        右手

         5     4    3       2     1           1        2      3     4    5
       小指  薬指 中指 人差指 親指          親指 人差指 中指 薬指 小指

    スケール・カデンツ(長調)ハ長調(C Major)
    ト長調(G Major)
    ニ長調(D Major)
    イ長調(A Major)
    ホ長調(E Major)
    ロ長調(B Major)
    嬰ヘ長調(F# Major)
    嬰ハ長調(C# Major)
    へ長調(F Major)
    変ロ長調(B♭ Major)
    変ホ長調(E♭ Major)
    変イ長調(A♭ Major)
    変ニ長調(D♭ Major)
    変ト長調(G♭ Major)

    *変ト長調と嬰ヘ長調、変ニ長調と嬰ハ長調は異名同音音階(エンハーモニック)です。


  • 音楽 H 0 Votes 143 閲覧数


    譜面に記されているコードを理解して、コード付きの簡単な譜面を確実に弾きこなすためには、コードに含まれている文字や数字の意味を理解することが必要です。
    コードの仕組みがわかれば、どんなKeyのコードでも、自在に弾くことができます。

    このどピックでは、一般によく出てくるコードについて、初心者にもわかりやすく解説します。

    音程

    コードの意味を理解するためには「音程」の基礎知識が必要です。

    日常の生活の中で「音程が狂っている」「音程が悪い」「音程が合っている」などとよく使われる単語です。
    音楽理論の上での「音程」とは2つの音の高さの違い、距離(インターバル)のことをいいます。
    「度」の単位で表します。

    1度=同じ音(ユニゾン)
    2度:C-D, D-E, E-F, F-G, G-A, A-B, B-C
    3度:C-E, D-F, E-G...
    4度:C-F, D-G, E-A...
    5度:C-G, D-A, E-B...
    6度:C-A, D-B, E-C...
    7度:C-B, D-C...
    8度=1オクターブ

    鍵盤を見るとわかりますが、C~D、D-E、F-G、G-A、A-Bの間には黒鍵があります。
    E-F、B-Cの間には黒鍵がありません。
    同じ2度でも距離が違うということがわかります。

    C~D、D-E、F-G、G-A、A-Bの2度の音程は「全音(ホールトーン)」
    E-F、B-Cの音程は「半音(セミトーン)」です。

    距離の違う同じ度数の音程は「完全」「長」「短」「増」「減」をつけて区別をします。

    完全音程 ハーフェクト・インターバル(P)    1度、4度、5度、8度長音程  メジャー・インターバル(M)      2度、3度、6度、7度短音程  マイナー・インターバル(m)      2度、3度、6度、7度増音程  オーギュメント・インターバル(aug, +) 全ての音程減音程  ディミニッシュ・インターバル(dim, ー) 全ての音程


    「C」の音を基準にすると

    完全1度=同じ音
    短2度 =半音1
    長2度 =全音1
    短3度 =全音1+半音1
    長3度 =全音2
    完全4度=全音2+半音1
    増4度 =全音3
    減5度 =全音2+半音2
    完全5度=全音3+半音1
    増5度 =全音3+半音2
    短6度 =全音3+半音2
    長6度 =全音4+半音1
    短7度 =全音4+半音2
    長7度 =全音5+半音1
    完全8度=1オクターブ

    *増5度と短6度は異名同音程です。

    コードの種類と構成音

    よく使われる基本的なコードは次の11種類です。

    メジャー・トライアド(長三和音)マイナー・トライアド(短三和音)オーギュメント・トライアド(増三和音)メジャー・セブンスセブンスマイナー・セブンスマイナー・メジャー・セブンスマイナー・セブンス・フラット・フィフスシックスサスペンデッド・フォースディミニッシュ<実例>

    「C」をルートにするコードで実例を示します。

    メジャー・トライアド(長三和音)
    マイナー・トライアド(短三和音)
    オーギュメント・トライアド(増三和音)Caug, C(#5)
    メジャー・セブンス CM7, C△7, CMaj7
    セブンス
    マイナー・セブンス
    マイナー・メジャー・セブンス
    マイナー・セブンス・フラット・フィフス Cm7(♭5), Cm7-5シックスサスペンデッド・フォース (サスフォー)

    3度の代わりに完全4度を加えます。ディミニッシュ

    *♭♭(ダブルフラット)は完全2度下の音と異名同音になります。
    B♭♭=Aで記譜されることが多いです。

    *コード表記には色々な形があり、記譜する人の好みで使われます。
    例)CM7=CMaj7=C△7
      Cm7(♭5)=Cm7-5